また、昨年5月、天皇ご一家が天皇陛下の即位5年と両陛下の結婚30年を記念した特別展を鑑賞されたときのこと。関係者らとの懇談会で、展示された雅子さまの婚約時の黄色いワンピースが話題になった。愛子さまは、陛下のプロポーズの言葉が印象的だったという関係者の言葉を聞いて、陛下にすかさず「再現してみて、再現」と笑顔で催促。陛下は照れたご様子だった。
「人見知り」を克服して
愛子さまは成年会見の中で、ご自分の短所については、こう語られている。
「『少しマイペースな部分があるところ』だと自覚しております。また、小さい頃から人見知りもところがございますので、これから頑張って克服することができれば、と思います」
実は愛子さまは、学習院大学文学部日本語日本文学科に入学してからは、その努力を発揮なさっていた。通学はコロナ禍でままならなかったが、リモート授業や通学なさった時にはご自分から積極的に発言をしたり、お友だちに声を掛けたりしていたそうだ。
ご学友だった一人も「愛子さまはご自分から良くお話しになりますよ。どちらかというとお話がお好きなんだと思います。私たちが緊張していると思ってくださっていることもあって、会話をしながら楽しませようとしてくださいました」と話す。
愛子さまは今年4月から社会人となって、仕事と公務の両立をなさっている。ユーモアを交えた会話にも磨きがかかって、より自然な雰囲気を作りだされているようだ。
日赤はフレックス制度を導入しているが、愛子さまは公務のある日以外は、ほぼ毎日出社なさっている。残業も厭わないそうで、御所に帰られてからも仕事を続ける日もあるという。
日赤では同期入社の社員とランチをなさることもあれば、業務の確認を丹念にするなど会話も積極的だそうだ。短所であるという「人見知り」を克服なさろうという様子が、垣間見えるかのようだった。
両陛下からの白いリボンに込められた健康とお立場の務めへの願いを胸に、愛子さまはしっかりと歩んで行かれるのであろう。
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2025.01.02(木)
文=友納尚子