◆国見ヶ丘の雲海

 高千穂山峡の中で最も展望のよい場所とされる国見ヶ丘。この丘から望む祖母傾の連山や阿蘇山、眼下に広がる高千穂盆地の眺望は素晴らしく、秋の早朝には足下から湧き立つ雲海を見ることもできる。

 国見ヶ丘は、神武天皇の孫のタケイワタツノミコトが九州統治の際に、国見をしたと伝わる神話の丘。標高513メートルの展望所からは祖母傾(そぼかたむき)の連山、高千穂盆地や阿蘇が広がるパノラマ絶景を一望できる。

 高千穂町国見ヶ丘の雲海は、東側の日が昇る方角が有名ですが、実は反対の方角である西側も、逆光にならないこともあり、雲海をきれいに観賞できる。

 また、条件が揃えば、自分の影が雲海に映り、その周りに虹が見えるなど、知る人ぞ知るレアな光景を楽しめる。

国見ヶ丘の雲海(くにみがおかのうんかい)

所在地 宮崎県高千穂町大字押方
https://www.kanko-miyazaki.jp/takachiho/kanko/12441.html

◆菅原神社の鳥居

 豊かな水に恵まれたえびの市にある菅原神社は、学問と畜産業に御利益のある神社。県内有数の米どころであるえびの市には多くの水田があり、広大な田園風景の中に神社の大鳥居が鎮座する。インパクトのある、ノスタルジックな風景に出会うことができる。

 収穫前の稲穂が朝陽を浴びてキラキラと黄金色に輝く光景と一緒に観賞できれば、御利益も期待できそう。

 鳥居からの参道を進んだ先に菅原神社があるので、お参りも忘れずに。

菅原神社の鳥居(すがわらじんじゃのとりい)

所在地 宮崎県えびの市水流574
https://www.kanko-miyazaki.jp/ebino/kanko/11215.html

2024.10.12(土)
文=CREA編集部