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京の迎賓館「長楽館」で優雅なひと時を

 一泊二日の“癒し旅”のラストを飾るのは、京都・東山の一角、円山公園のほとりに佇む長楽館。こちらは明治42年に“煙草王”と呼ばれた実業家の村井吉兵衛によって建てられて以来、京の迎賓館として国内外から愛されてきた洋館です。昭和61年には建物のみならず、多くの家具調度品を含めて京都市有形⽂化財に指定されています。

 設計はアメリカ人建築家ジェームズ・ガーディナーによるもので、さまざまなお客に楽しんでもらえるよう、ルネッサンス、ロココ、ネオ・クラシック、和室など、建築様式や装飾も部屋ごとに趣向を凝らしてあります。なお、長楽館という名は初代内閣総理大臣伊藤博文によって名付けられました。

 長楽館はレストラン、カフェ、パティスリーブティックを擁するほか、隣接する新館にはわずか6室の特別感のある宿泊施設も。ここではレストランやカフェで楽しめるメニューの一部をご紹介します。

 こちらの「若鮎」と「丹波牛と加茂茄子 万願寺唐辛子」は、ともにレストラン・フレンチ ル シェーヌのランチコースとディナーのセゾンコースにて用意(※食材の入荷状況により、内容・仕立ては変更する可能性があります)。野菜などの食材は、滋賀から通うという橋本和樹シェフが、毎朝3時間ほどかけて自分の足で小規模農家などから集めているそう。素材の味を生かし、食材ありきのメニューとして日々仕立てています。

 さっくりとした食感の層とたっぷりのカスタードクリームが味わえるミルフォイユは、キャラメルのほろ苦さと香ばしさを感じるキャラメルアイス付き。ウインナーコーヒーは、コーヒーに溶けゆく薔薇に見立てたクリームが儚くも美しい一杯です。

 季節によって提供メニューが変わるアフターヌーンティーセット。こちらは上段にブルーベリータルトやあんみつ、季節のフルーツ、中段にスコーンやクロテッドクリーム、下段にキッシュやサンドイッチが乗ったもの。アペリティフのスパークリングワインをお供に優雅なひと時を。

長楽館

所在地 京都市東山区八坂鳥居前東入円山町604
電話番号 075-561-0001
営業時間 フレンチ ル シェーヌ/ランチ11:30~15:30(14:00最終入店時間)、ディナー17:30~22:00(19:30最終入店時間)
※「ミルフォイユ&ウインナーコーヒーセット」「アフタヌーンティーセット」は以下のURLより申し込みできます。
https://ec.travel.jr-central.co.jp/tp/optionalFacilities/6332G92/plans
※その他詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。
https://www.chourakukan.co.jp​/

 神社仏閣はもちろん、街中にもたくさんの癒しスポットがある京都。この夏、自分だけの“知られざる癒し”を探してみませんか?

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そうだ 京都、行こう。

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2024.07.17(水)
文=石橋果奈