2023年10月から12月にかけて放送された「無人島のディーバ」で主役を演じたパク・ウンビンが、2月11日(日)にNHKホールで『2024 PARK EUNBIN FAN CONCERT 〈EUNBIN NOTE : DIVA〉 in JAPAN』を開催した。

 15年間の無人島生活を経て、かつての歌手になるという夢を叶えるために突き進む主人公ソ・モクハを演じたパク・ウンビンは、作品のためにボイストレーニングを積み、自ら“ディーバ”として劇中歌に参加した。

 2024年1月にソウルで行われた同公演の、待望の日本公演ということもあり、チケットは完売。一夜限りのプレミアムな公演となった、その模様をお届けする。


見事な3段高音で会場を魅了

 会場が暗くなると、ステージ上の巨大スクリーンにアニメーション映像が流れ始める。幻想的な本棚の奥には空を泳ぐクジラの姿が――。背表紙に「Diva」と書かれた本が開くと「Dream Us」のイントロが流れ始め、「行きましょうかーーー!」という力強いパク・ウンビンの声と共に幕が開いた。

 ウェーブがかった黒のロングヘアに、純白のドレスで登場すると、会場には割れんばかりの拍手と歓声が響きわたった。

 1曲目の「Dream Us」をファンとともに歌うと「日本のみなさん、こんにちは! ようこそおいてくださいました」と日本語で挨拶。満席の会場を見渡し「夢みたい!」(日本語)と喜んだ。

 続いて、モクハが劇中で視聴者に聞かせた切ない気持ちと希望をのせた曲として「Someday」と「Night&Day」を披露。「Someday」のサビを力強く、そしてのびやかに歌い上げると自然と拍手が起こり、ドラマ「無人島のディーバ」の世界観に会場がみるみるうちに引き込まれていった。そして「Night&Day」では見事な3段高音で会場を魅了した。

 歌唱後は「やりとげました」とかわいくガッツポーズを見せ、会場から歓声が飛ぶとファンからリクエストがあったという「キュンです♡」を披露。

 パク・ウンビンは「『無人島のディーバ』とモクハというキャラクターに出会ってから1年かけて準備をした結果、このようにコンサートができるようになった」と語り、BINGO JAPAN(ファンクラブの総称)とのトークコーナーに。

 事前にファンから寄せられた2024年の目標の中から選ばれたいくつかの目標を読み上げると、一つ一つ丁寧にコメントを返し、会場を訪れていたファンと直接コミュニケーションをとっていた。彼女の優しくあたたかい人柄が伝わるような楽しいコーナーになっていたのではないだろうか。

2024.03.02(土)
文=CREA編集部