![iPad Air(左)などのApple製品には、電源ボタンと一体化した指紋認証センサーが搭載されていますが、今回のiPhone 15シリーズに採用されることはありませんでした](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/6/7/-/img_67dfefb8d6f635cb9303887d86c6506c107998.jpg)
いまいちなところ:お値段もなかなかのハイエンド
本製品の購入にあたってネックとなるのは、やはり価格でしょう。128GBモデルがなくなり、最小容量が256GBになったという事情はあるにせよ、もっとも安価なモデルでも20万円を切るのがやっと(189,800円)というのは、少々躊躇します。
特に、同じ価格帯のライバルであり、ほぼ同時期に発売されたGoogleのスマートフォン「Pixel 8」シリーズが、積極的な下取りキャンペーンで購入のハードルを下げようとしているのに比べて、やや不利な印象は否めません。
![実売価格は189,800円から。従来のiPhone 14 Pro Maxは同容量で179,800円からだったので、円安が大きな要因とはいえ、なかなか勇気がいるお値段です](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/f/-/img_0f27f34d2de24ae0ca6ca2684311938668626.jpg)
いまいちなところ:Pro Maxにしかない機能が多い
本製品は機能面ではたしかに最高峰とはいえ、6.7型という巨大なサイズは手に合わないという人は多いはず。こうした場合、弟分にあたる6.1型のiPhone 15 Proを選べば万事解決……と言いたいところですが、こちらは光学5倍ズームなど、iPhone 15 Pro Maxにはある機能の一部が省略されています。ハイエンドの機能を使うには6.7型一択というのは、大きすぎるスマホは苦手というユーザにはネックです。
![Appleのサイト上で両製品を比較すると、光学ズームの倍率が異なっていることが分かります。このほかバッテリー持続時間にもかなりの差があります](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/-/img_4818b5727682bd08cf6e3dd2a4e8308848555.jpg)
いまいちなところ:スマホとしての新鮮味は薄い?
今回見てきたように、iPhone 15 Pro MaxをはじめとしたiPhone 15シリーズは、iPhone初の機能をいくつも搭載しています。とはいえUSB Type-CはAndroidでは数年前から一般的ですし、光学5倍ズームも、他社でそれを上回る製品は存在します。
つまり「iPhoneであること」が必須であるユーザにとっては魅力的な新製品である一方、あまりこだわりのないユーザにとっては新鮮味はそれほどではなく、ほかの選択肢があるのもまた事実なわけです。こうしたユーザ側のこだわりの有無によっても、評価が大きく変わってくる製品と言えそうです。
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2023.11.08(水)
文=山口真弘