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 フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。今日は、花を飾ってみませんか?

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4月24日の花はオダマキ

 オダマキは沢山の品種があり、日本に古くから自生しているものもあります。

 中央の花びらを鮮やかな色のガクがつつみ、ガクは反るように広がり、横から見るとガクの台座に花びらが乗っているような、他の花にはあまりみられないユニークな姿をしています。

 その形は糸巻きにも例えられ、別名は糸繰草(イトクリソウ)です。英名のコランバインはヨーロッパの道化芝居に登場する娘の名前と同じで、道化師のイメージから「愚か」という花言葉が付けられたといいます。

 また、「ライオン草」と呼ばれることもあり、かつてライオンがこの葉を食べるの見て、ライオンの力の源だと信じられていたことに由来します。

 「勝利」「勝利への決意」といった力強い花言葉はライオンのエピソードからきていると考えられますが、オダマキの見た目はそれとは真逆で茎が細く華奢で繊細なイメージです。

 細身のシャンパングラスにたおやかに生けてはいかがでしょう。

【オダマキの花言葉】勝利、勝利への決意、必ず手に入れる、愚か、断固として勝つ
【オダマキが誕生花の人】4月1日、5月15日、5月20日、5月29日、5月30日生まれ

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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)

フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。

次の話を読む【4月25日の花】ギリア 手毬のような姿で躍動感あふれる花

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フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。花にまつわるトピックスや飾り方などもあわせて紹介します。今日は、花を飾ってみませんか?

 

2022.04.24(日)
文=佐藤俊輔
イラスト=佐藤弘昌