遠野で受け継がれてきた“本物”を追求する
◆とおの屋 要(とおのや よう)
「30歳になる前に、民宿という名に頼らず、自分で勝負できる場所を作りたい」と、2011年、「民宿とおの」の隣にオープン。
4名のスタッフ全員で土を作り、米を作り、どぶろくを造り、民宿とオーベルジュを営む。
「分業にはしない。いろんなことができる、自分で光を放てる人作り」を目指すからこそ、1日1組限定。高級食材は使わず、その時良いと思うものを産直や猟師などから仕入れる。
約10皿のコースで表現するのは、佐々木要太郎というフィルターを通した、岩手や遠野で食べられてきた保存食。
以前はチーズや生ハムも手がけていたが、ヨーロッパで“本物”に出合い、遠野という土地でオーベルジュを営む意味を再考した。
「文化であり、本物であること」を一貫して伝える独創的な場所だ。
とおの屋 要(とおのや よう)
所在地 岩手県遠野市材木町2-17
電話番号 0198-62-7557
客室数 1棟(1日1組 最大6名)
料金 1名 31,900円~(6名利用、2食付き)
※利用人数により1名あたりの料金は変動
http://tonoya-yo.com/
文=CREA編集部
撮影=橋本 篤