東北工芸のランドマーク的存在のギャラリーに
◆工藝 藍學舎(こうげい らんがくしゃ)
商人の町の面影が残る、石畳の通りにある古い建物を改装したギャラリー。
染織家の笠原博司さんが染織だけでなく他の工芸や若い作り手にも発表の場を、という思いも込めて立ち上げ、毎年若手のみの展覧会も開催している。
常設では東北を中心にベテランから若手まで、編組品、木工、漆器、染織、硝子、陶磁器、金属工芸など様々なジャンルの作品が置かれ、店には「カフェ・ド・ゴーシュ」という小さな喫茶スペースも。
取り扱っているアケビの品は地元の作家、和島常男さん作。秋に地を這っている真っ直ぐな蔓を採取し8種類ほどの太さに分けて制作しているという。
顔の見える作り手が多いのは、修理にも対応できるという利点もある。
10月から、縁あって譲り受けた大正末期の蔵を改築した物件に移転予定。東北の工芸のランドマークとして目が離せない。
工藝 藍學舎(こうげい らんがくしゃ)
所在地 宮城県加美郡加美町字南町186-1
電話番号 0229-63-4739
営業時間 10:00~17:00
定休日 月・第4日曜、作品入れ替え時
https://rangakusha.jp/
Text=Akiko Sato
Photographs=Wataru Sato