緑のある場所でゆっくりコーヒーを味わってみるとあら不思議、なんだかいつもよりおいしく感じます。

 そんな至福の“外コーヒー”をより楽しむためには豆にもこだわりたい! アウトドアにぴったりの豆を実力派コーヒーショップの店主の方々に伺いました。

» 外コーヒーを楽しむためのギア7選


コーヒー賢者たちがセレクトするアウトドアにあう豆とは

 非日常×コーヒーという幸せな組み合わせ。

 そんな好シチュエーションにベストマッチする豆を、実力派コーヒーショップがご紹介。

外コーヒーで大切なこと

●豆は必ず分量を量りましょう。
●挽きたての豆を持っていこう。

【SUMMER】野外のにおいに負けない華やかな香り

◆ROLE COFFEE「コスタリカ ロストゥカネス農園」

キャンプの夜更かしに大人が楽しみたい

 嫌気性発酵ナチュラルプロセスを経たコーヒーで、マスカットや白ワインのような爽やかで香り立つ風味が印象的。(ROLE COFFEE 中村真悟さん)

◆Okaffe kyoto「パナマ エスメラルダ農園 ゲイシャ種」

エレガントでエキゾチックな珈琲

 ジャスミンのような香りと爽やかなシトラス風味。急冷しキンキンに冷えたシャンパングラスで。夏のビーチが似合うコーヒー。(Okaffe Kyoto 岡田章宏さん)

◆タウトナコーヒー「グアテマラ サンホルヘ」

後味までゆがみなくゆるやかに変化

 甘さと酸味がきれいにまとったジューシーな印象をもつ。甘い香りで始まり、グアテマラらしいベリーのような風味。(タウトナコーヒー 山下周平さん)

◆カリオモンズコーヒー「ニカラグア ロ・プロメティード農園」

華やかなアロマと果実のような味わいが特徴

 果肉を剥がさずに乾燥させたコーヒー豆。生産者の徹底した品質管理により、透明感のある飲み口と華やかな味わいを両立。(カリオモンズコーヒーロースター 伊藤寛之さん)

2021.07.02(金)
Text=Mayumi Amano
Photographs=Takeharu Hioki、Ichisei Hiramatsu〈cutout〉

CREA 2021年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

ちょっとだけアウトドア

CREA 2021年夏号

ちょっとだけアウトドア

特別定価900円

CREA6月発売号は「アウトドア」特集。ビルの間を移り行く空に道ばたに咲く草花、ベランダで感じる風――少しだけ感覚を拡げてみると、自然は案外私たちのすぐ近くにあることに気づきます。日常に落ちている、小さな自然の気配を拾い上げられたなら、窮屈に感じる日々も、少し楽しくなるかもしれません。ベランダで過ごす一日から、身軽なキャンプまで、アウトドア気分をちょっとだけ、お届けします。