数々の名作を見て、感じて、知る
1980年代に収集した西洋美術の重要作品。ルノワールのパトロンだった出版業者シャルパンティエの長女を、愛らしくも少しおしゃまに描いている。
70年近くにも及ぶ美術館の歴史は、「世の人々の楽しみと幸福のために」と願った正二郎の強い意志と、そのDNAを継承する人々によって揺るぎないものとなり、今年、アーティゾン美術館として新たな地平へと進み始めた。学芸課長の新畑泰秀さんはその想いをこう語る。
印象派の発展に大きく貢献したカイユボットの名作。2000年以降に収蔵され、右のポロックの作品などとともにコレクションの幅を広げることになった。
「新しい作品が生まれるとき、それはいつも『時代を切り拓くもの』でした。アーティゾン美術館が単に鑑賞の場となるだけでなく、訪れた方が数々の名作を見る、感じる、知ることによって作品の創造性を体感し、そのインスピレーションがいつか新たな時代を切り拓くきっかけとなることを願っています。
ブリヂストン美術館の伝統を受け継ぎつつ、けれども全く新しい美術館となったアーティゾン美術館を、これまで足をお運びいただいた方にも、初めて当館を訪れる方々にも、お楽しみいただけると思います」
アーティゾン美術館 開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」
展示風景(撮影：木奥惠三)。※展示は既に終了
アーティゾン美術館
所在地 東京都中央区京橋1-7-2
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間 日時指定予約制(10:00～18:00)
料金 ウェブ予約 1,100円、当日 1,500円
休館日 月曜(祝日の場合は翌平日)、展示替え期間、年末年始
https://www.artizon.museum/
※祝日を除く毎週金曜は20:00まで開館(当面の間、中止)
※入館は閉館の30分前まで
※ミュージアムカフェは当面の間、美術館の開館時間のみ営業
※休館日は展示により異なる場合あり
※最新情報は公式ホームページでご確認ください
文＝張替裕子(Giraffe)
撮影＝橋本 篤
