和食がユネスコ無形文化遺産に登録され、“世界一の美食都市”と称される東京。

 寿司、てんぷら、そば、鰻、とんかつ、ラーメン、洋食など、幅広いジャンルの味が独自の進化を遂げ続けている。連綿と育まれてきた東京の味のなかで今、食べるべきは何か。おすすめの10軒をご紹介。


カウンターで味わう絶品「ねぎま鍋」

●ねぎま

バチマグロのカマトロとハラモ、ねぎ、季節の葉野菜、わかめ。潰した黒こしょうをふって味わう。

 江戸料理の名店「なべ家」の味を残すべく、仲居頭を務めていた長橋公代さんは一念発起。

女将の長橋公代さん。

 試行錯誤を繰り返し、舌で覚えた味を再現してなべ家のご主人と女将にお墨付きをもらったという。

江戸料理の名店の味を引き継いだねぎま鍋。バチマグロのカマトロ(エラの後ろ)とハラモ(大トロの横)の2種類の味が楽しめる。

 ねぎま鍋は江戸料理のひとつで、当時敬遠されていた脂の多いマグロのトロを捨てずに食べられないかと考案されたもの。

 江戸時代は甘辛く煮ていたそうだが、ここではなべ家から引き継いだ酒と水、かつお節でとる黄金色のだし汁で。

 バチマグロはカマトロとハラモの2部位。火を入れても硬くならず、旨みの出たスープも格別。

“ねぎま鍋 燻製付コース”から。自家製の燻製盛り合わせ(マグロ、サバ、チーズ、笹カマ、燻製したマグロとサバ入りのポテトサラダ)。

ねぎま

所在地 東京都豊島区池袋本町4-3-17
電話番号 080-8739-8566
営業時間 18:00~22:30 
定休日 日・月曜、祝日
※ねぎま鍋 燻製付コース 4,900円。小皿3品、特製の燻製盛、土鍋ご飯、香の物、小豆煮付き。予約が望ましい。

CREA30周年特集 クレア東京

Feature

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Text=Yukari Akiyama
Photo=Wataru Sato

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