【CHEESE】
手作りチーズ工房の洗練された旨味に感激!
酪農王国の北海道のなかでも後志の乳牛は、夏には牧草地で青草をはみ、ゆったりとした環境でのびのびと育てられることが多いそう。その上質なミルクから生まれるナチュラルチーズはまろやかでクリーミー。この地ならではの美味しさ満載だ。
道産チーズの新時代を切り開く
◆[ニセコ]ニセコチーズ工房
フランスでチーズ作りを学んだ近藤孝志さんと、次代を受け継ぐ裕志さんの親子2代で新たなチーズ作りを探求する注目の工房。日本航空国際線ファーストクラスの機内食に採用されるなど、その美味しさは折り紙付きだ。
右:ジャパンチーズアワード金賞のブルーチーズ「二世古 空【ku:】」780円。
なかでもラム酒漬けのフルーツをまぶした「二世古 雪花【sekka】」は、とろけるような至福の味わい。一度食べるとやみつきになる人が続出の話題作で、今年フランスで開かれた国際コンクールでも銀賞を受賞した逸品だ。
右:チーズが並ぶ熟成庫。
ニセコチーズ工房
所在地 北海道虻田郡ニセコ町字曽我263
電話番号 0136-44-2188
営業時間 10:00~16:00(5月~10月下旬 ~17:00)
定休日 火・水・木曜(5~6月 火・水曜、7~10月下旬 無休)
http://www.niseko-cheese.co.jp/
本物の美味しさを伝え続ける老舗
◆[共和]北海道クレイル
フランスで約10年にわたって乳製品と発酵を研究した西村公祐さん。1975年に日本初のカマンベールチーズ専門工房を開き、試行錯誤を重ねながら完成させたのが、フランス東部地方の「カレ・ド・レスト」にヒントを得た名物チーズ「カレ」だ。
購入したときはフレッシュな状態だが、生きた乳酸菌によって熟成が進み、数日から数週間すると、とろ~りとしてチーズ好きにはたまらない味わいに……。40年を超えてなお愛され続ける、後志が誇る名品だ。
北海道クレイル
所在地 北海道岩内郡共和町老古美320-3
電話番号 0135-62-7457
営業時間 10:00~17:00
定休日 無休(ティールームは水・木曜、11月中旬~4月中旬は休業)
http://clair-cheese.com/
【取材協力】
北海道観光振興機構
http://www.visit-hokkaido.jp/
撮影=杉山節夫、福知彰子
構成・文=矢野詔次郎
地図作成=シーマップ
協力=北海道観光振興機構