チューリヒから2時間ほど列車に乗るだけで、全く異なる文化に触れられるスイス。北東部に位置するアッペンツェルは、希少な社会制度を守り続ける味わい深い村だ。
» 第1回 展望台からの爽快な大パノラマは必見！
» 第2回 伝統工芸“飾りベルト”のアトリエ
» 第3回 個性派グルメが揃う老舗ホテル
» 第4回 珍しい郷土菓子が並ぶ名店
» 第5回 濃厚な香りがたまらない名産チーズ店
» 第6回 オリジナルのハンドメイド雑貨店
» 第7回 こだわりの郷土料理レストラン
» 第9回 ご当地肉が美味しいと評判の肉屋
» 第10回 伝統製法を守り続ける人気ビール
国民的薬草酒はこうして作られる
◆ Appenzeller Alpenbitter
(アッペンツェラー・アルペンビター)
小さなショップも併設。ミニボトル20cc(3本 4.30スイスフラン)から、特大サイズ4L(131.80スイスフラン)まで購入できる。
スイス人なら誰でも知っているといわれるほど、女性も男性も、若者からお年寄りまで広く愛されている国民的薬草酒“アッペンツェラー・アルペンビター”。1902年から100年以上にわたって門外不出のレシピを、現在は2人の調合師が受け継いでいる。
左：工場内に飾られたレトロなポスターが、とってもおしゃれ。右：原料となる良質なハーブ各種。
配合されるハーブは42種類。身体が内側から温まり、消化を促進、胃腸の調子を整え、さらにはリラックス効果もあるそう。アッペンツェルの村はずれにある蒸留所では、サマーシーズン限定で見学ツアーを開催している。
アッペンツェル駅から徒歩10分ほどのところにある蒸留所。
Appenzeller Alpenbitter(アッペンツェラー・アルペンビター)
所在地 Weissbadstrasse 27, Appenzell
電話番号 071-788-37-88
http://www.appenzeller.com/
※工場見学のガイドツアーは、毎週水曜10:00から開催。(4～10月のみ、予約不要、無料、約1時間30分。)
Feature
スイスの手作りの伝統が息づく
メルヘンな村アッペンツェル
Photo＝Taisuke Yoshida
Edit & Text＝Shojiro Yano
Special Thanks＝Mieko Tscherter、Toshimi Brunner
