この村でしか味わえない
珍しい郷土菓子も並ぶ名店

◆ Laimbacher (ラインバッハー)

この地方で広く作られてきたジンジャーブレッド“ビバー”。中にはアーモンド粉と蜂蜜の餡が入っている。熊 26.50スイスフラン、民族衣装の女性 32.50スイスフラン。

 アッペンツェルでお菓子といえばこのお店。1872年に創業して以来、多くの人に愛され続け、併設のカフェでは朝から常連さんが憩いの時を過ごしている。この地方ならではの郷土菓子も多彩に揃い、ジンジャーブレッドの“ビバー”のほか、青空議会の際に参加者に配られる“ランツゲマインデクレンプフリ”という珍しい逸品も……。

左:聖マウリティウス教会の近くにあるお店。
右:ビバー作りに欠かせない木型。

 昔ながらの素朴でいて濃密な味わいこそが、丁寧に作られた伝統菓子のいちばんの魅力。少しずつ大切に味わいたい村の銘菓だ。

アッペンツェルの郷土菓子。〈右〉青空議会のときに配られる“ランツゲマインデクレンプフリ” 14スイスフラン、〈左上〉梨や無花果、ナッツなどがたっぷり“ベレヴェッゲ” 19.50スイスフラン、〈左下〉ひと口サイズのビバー1箱 17.90スイスフラン。

Laimbacher(ラインバッハー)
所在地 Weissbadstrasse 3, Appenzell
電話番号 071-787-17-44
営業時間 9:00~17:00頃
定休日 月曜
http://www.laimbacher.ch/

Feature

スイスの手作りの伝統が息づく
メルヘンな村アッペンツェル

Photo=Taisuke Yoshida
Edit & Text=Shojiro Yano
Special Thanks=Mieko Tscherter、Toshimi Brunner