外は灼熱のような暑さが続く夏。せめて家の中では、避暑地の森を訪れたような、清々しいひとときを過ごしませんか?
樹木の生命力を感じる香りが空間に広がれば、いつもの部屋が心地よい森のような場所に。家で森林浴気分を楽しむ香りのアイデアを、パフューマーの山藤陽子さんに伺いました。
自宅で森林浴気分を味わうヒントは「フィトンチッド」
猛暑に加え、ジメジメとした蒸し暑さが続く日本の夏。知らず知らずのうちに心身に負担がかかり、寝苦しさや疲れを感じやすい季節でもあります。そこで山藤さんがおすすめするのが、樹木の香りを暮らしに取り入れること。
「森の中にいると気持ちがいいと感じるのは、木々が発散する香り成分のひとつ、フィトンチッドが関係しています」
フィトンチッドとは、植物が微生物や害虫などから身を守るために放出する揮発性成分。その成分が森に広がることで、森林ならではの清々しい空気が生まれるという。
「フィトンチッドには、森を浄化するような役割があります。樹木の香りは空気の質を変えてくれるので、香りそのものを楽しむだけでなく、その空間にいると自然と呼吸が深くなり、穏やかな気持ちになれたり、心地よさを感じられたりするのだと思います」
深い森を感じる、ウッディ系の香り
自宅で森林浴のような心地よさを楽しむには、ウッディ系の精油がおすすめ。樹木由来の香りが、部屋に自然の気配をもたらしてくれます。そして、精油を選ぶときのポイントは、植物から抽出した純度100%の天然精油を選ぶこと。
「純度の高い天然精油は、森の香りをそのまま凝縮したような香りが楽しめます。また、天然の精油は、時間の経過とともに揮発し、香りも自然に消えていくもの。だからこそ、『朝はこの香り、午後は別の香り』と、気分の移ろいに合わせて着替えるように楽しめるのも魅力です。
また、単体で楽しむのもいいですが、異なる香りを組み合わせることで、より豊かな表情に。特に相性がいいのがシトラス系です。好みやその日の気分に合わせて配合を変えても楽しいですよ」
