米国の金融機関で管理職を務め、現在はビジネスコーチとして多くの経営者を導く吉川ゆりさん。著書『なぜ、あなたは時間に追われているのか~「時間がない」から解放される15の仕組みと思考法~』では、「何に時間を使うかで、結果も人生も変わる」と語っています。

 そんな吉川さんが、結果を得るために重視していることとは? そして近年米国で指摘されている「時間貧困」が招く負のループとは……。本書より、一部を抜粋してお届けします。

» 初めから読む「外資系金融機関の管理職→独立→3人の子育て&日米で顧客を持つ“ビジネスコーチ”が明かす、〈疲れが取れない人〉がやっている4つのこと」


限られた時間で結果を得たいなら…

 「集中とシンプルさは、私のモットーの1つ」。これは米アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏の言葉です。iPhoneなどの画期的な製品を次々と世に送り出した彼は、成功の秘訣として「集中すること」を掲げていました。

 「株を始めたいと思ったら経済ニュースの見出しが目につくようになった」「キャンプに行きたいと思ったらアウトドアグッズが気になり始めた」といった経験を持つ人もいるでしょう。経済ニュースやアウトドアグッズは以前から同じ場所に存在していたのに、意識が向いた途端に目に入ってくる。人間の脳は情報を選択して取り入れており、何かに集中すると、それに関する情報が蓄積されるようになっています。

 仕事や私生活において、確かな結果を得たいのなら、そこに意識を集中するのが近道です。

 ビジネスコーチングを生業としている私が時間の使い方を重視している理由も、この点にあります。つまり、「何に時間を使うか」「何に集中するか」によって、物事の結果も人生も大きく変わってくるのです。意識の集中の仕方を学ぶことによって、より短い時間で、高い精度で、欲しい結果を得ることができるようになります。

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