米国の金融機関で管理職を務め、現在はビジネスコーチとして多くの経営者を導く吉川ゆりさん。

 著書『なぜ、あなたは時間に追われているのか~「時間がない」から解放される15の仕組みと思考法~』では、「高いパフォーマンスを発揮する人ほど戦略的に休んでいる」と語ります。しかし、自分では休んでいるつもりでも、方法を間違えてしまうと、かえって疲れを増幅させてしまうそう。

 本書より、多くの人が陥りがちな“間違った休み方”についてお届けします。

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やってはいけないリカバリー…疲れを増幅させる休み方

 休息時間は単なる「空き時間」とは異なります。両者の決定的な違いは「意図があるか」です。日常によくあるシーンを思い浮かべてみてください。例えば、会議と会議の間の10分間。あるいは、クライアントのオフィスへ向かうタクシーや電車の中。家に帰ってお風呂が沸くまでの十数分。これらはすべて空き時間であり、予定と予定の間に生まれたエアポケットのような時間です。そんな空き時間をあなたはどのように過ごしているでしょうか。

 オンライン会議が終わり、次の会議まで10分。「ふう、終わった」と一息ついたら、無意識にメールやチャットツールを開いて返信を始めていませんか?

 そして、移動中のスマホです。電車やタクシーの座席に座り、体は休めていても、目は車内広告や流れる景色を追いかけ、手元では揺れるスマホの画面を見つめ続けている人は多いでしょう。

 休息の方法を間違えてしまうと、回復しないどころか、疲れを増幅させてしまうこともあります。ついやってしまいがちな、よくない休み方とその理由について解説します。

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