◆ Bouillon (ブイヨン)

確かな経験に裏付けられた安心感を覚える空間と料理

アンチョビクリームにタマネギのコンフィとフライを合わせたピサラディエール 10ユーロ

どんなタイプの料理かではなく、「これまでに得てきたものを生かして、現時点での最良のものを出したい」と語るシェフのマークさん。長年グランメゾンで経験を積み、昨年12月にブイヨンをオープン。目指したのは、等身大のお店だ。

 店名には、どこの国でも食べられていて、人をもてなすものはまずブイヨンだ、という思いを込めた。何よりも季節を象徴するからと、サラダはメニューに欠かさない。故郷のラングドック地方で日曜のお昼の定番、クロワッサン生地で作るピサラディエールも常に用意。

左:キノコのスープ。具はポシェしたフォアグラ。12ユーロ
右:ミルフィーユ、キャラメルソースがけ。キャラメルのほのかな苦みと塩気、クリームの軽やかな甘みのバランスが絶妙。12ユーロ

 グラスは飲むため、椅子は座るためのもの、とインテリアも本質を忘れずアイテムを選んだ。ゲストを迎える、その気持ちが空間と料理を通してしっかり伝わる新店だ。

左:ランチも満席になるので予約必須。
右:シェフのマークさん。

Bouillon(ブイヨン)
所在地 47 Rue de Rochechouart 75009 Paris
電話番号 +33-9-51-18-66-59
営業時間 12:00~14:30、19:30~23:00
定休日 日・月曜
URL https://www.facebook.com/restaurantbouillon

文=川村明子
撮影=村松史郎