怖くても、恥ずかしくても恐怖に向かうことでやりがいが生まれる

――本作のポスターには「夢を叶えるってそんなに大事?」という言葉は掲げられています。本作に出演してみて夢を持つことに対する考え方に変化はありましたか?

 好きなことを仕事にできているので、自分自身の考えに変化はないというか、あまりそこについて考えたことはないです。でも、映画を観てくれる方にとって、何か考えるきっかけになったら嬉しいですね。

 さっき話した「なぜ奥さんの成功を喜べないのか」といったことも、映画をみてくれたらその人なりの答えが出るかもしれない。土屋だって、最初は嬉しかったんだとは思うんだけどね。

――夢に手が届かない人間の苦悩を描く一方で、成功した人の大変さにも光を当てています。森田さん自身、好きなことを続けられていても、モチベーションが保てなくなることはありますか?

 それは、やっぱりありますよね。ずっと一定のやる気を持ち続けると言うのは難しいんじゃないですか。でも、今回のように今までやったことのないような役柄を演じるとかそういうのが刺激になってモチベーションにつながっていく気がします。

――逃げ出したくはなることはありませんか?

 もちろん緊張したり、怖くなったりしますよ。失敗したら恥ずかしいし。結局追い詰められるんですけど、その恐怖に向かっていくことに、すごく意味があると思えるんですよね。新しいことにチャレンジできる環境があるのはすごくありがたいです。

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森田 剛(もりた・ごう)

1979年、埼玉県生まれ。2005年、劇団☆新感線の『荒神~Arajinn』で舞台初主演。主な映画出演作に『ヒメアノ~ル』『前科者』『DEATH DAYS』『白鍵と黒鍵の間に』『劇場版 アナウンサーたちの戦争』『雨の中の慾情』、舞台出演作に『ロスメルスホルム』『台風23号』、『ヴォイツェック』『砂の女』などがある。10月8日より上演開始する舞台『僕らの時代じゃない』に出演予定。

衣装クレジット

パンツ 17,800円/KIT VINTAGE、その他/スタイリスト私物

『見上げてごらん』

出演:森田 剛、森川 葵、川上友里、阿部 寛、松本まりか、武田鉄矢ほか
監督:森本晶一&佐藤快磨
10月30日全国順次公開

巨匠マンガ家のアシスタントを長年勤める42歳の土屋輝一。夢を諦めきれず、仕事や家族との関係に悩む彼のもとに、ある日、新たなマンガ企画が舞い込む。迷いを抱える仲間とともに一歩を踏み出し、自らの未来を見つめ直していく物語。
https://gaga.ne.jp/miagetegoran/

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