「あざとい」という言葉とともに紹介されることも多い森香澄さん。でも、その言葉の受け取り方も、森さん自身へのイメージも、人によってさまざまなのだといいます。映画『てんてん ずっと独身でいるつもり?』で新たな一面を見せた森さんに、周囲の見方との付き合い方、フリーになるときに考えたこと、日々の小さな幸せの作り方を伺いました。
「あざとい」と言われることにあまり抵抗はない
――本作の箱田優子監督は、今回森さんが演じたヤマダミサキという人物を、森さんのパブリックイメージとは真逆を行く人物だと表現されています。世間のイメージと、素のご自身との間に、違いを感じることはありますか?
世間の私に対するイメージって、人によって本当に違うんですよね。合っているなと思う人もいれば、「そんな感じではないんだけどな」と思う人もいる、という感じです。私は「あざとい」という言葉とセットで紹介していただくことが多いんですけど、そもそも「あざとい」という言葉が持つ意味がすごく広いんです。ぶりっ子のような意味で捉える人もいれば、賢いとか、戦略的に自分をプロデュースしているという意味で捉える人もいる。同じ「あざとい人だよね」という言葉でも、その人が考えていることは全然違うんですよね。
――「あざとい」と表現されてもその人によってイメージしているものが違うんですね。
そうなんです。おもしろいですよね。同じ発言を聞いて、同じものを見ているはずなのに、「そういうふうに思うんだ」と。今は無理に本当の自分に近づけようとしなくてもいいのかなと思っています。
それに私がフリーになった時点では、すでに「あざとい」という言葉を褒め言葉として捉えることが多かったので、「あざとい」と言われることにあまり抵抗はありません。周りの信頼している人たちが、私のことをわかってくれていればもうそれで十分です。
文=高田真莉絵 写真=平松市聖 ヘアメイク=高橋莉乃 スタイリスト=大山諒子
