山登りの達人は予想外の雨をも楽しむ!?


いざはるばる昇仙峡へ到着したものの、突然の雨。
山の天気は変わりやすく、予想外の悪天候に見舞われるということもよくあることだけど……、多少の雨ならばがっかりすることなかれ。
〈マムート〉のウェアを纏えば突然の悪天候でも、ストレスを最小限に。雨を弾きつつ、汗や湿気を外に逃し快適な着心地を保ってくれる機能を備えたウェア類は、濡れて不快なベタつき感を回避。体温調整機能も備え「雨で冷えてしまう……」という問題もクリア。
そして、雨の山の表情というのも意外と素敵だったりする。

「山に出かける時は、なるべく雨に当たらないよう確実に晴れる日を狙って出かけているのですが、雨には雨ならではのしっとりとした美しさがあるのだと気づかされました。
晴れの日の絶景を見渡せる景色はもちろん素晴らしいけど、霧がかかった趣のある雨の景色もいい。いろんな意味で自然には敵わないな、とあらためて実感しました」
移ろいやすい山の天気をポジティブに捉えて、一瞬一瞬の特別な景色を堪能する。雨でしっとりと濡れた岩肌や昇仙峡の奇岩の艶めきは、晴天時には見られない神秘的な表情に。湿った木々からは深い緑の香りが立ちのぼり、渓流の音は心に静かに響く。〈マムート〉の装備があれば、そのひとときを心から楽しむことができるはず。

瀧内公美さんにとって山登りは“ゆっくり整う時間”

そもそも瀧内さんが登山を始めたきっかけは……
「8年ほど前。長丁場の撮影にも耐え得る体力と精神力を養いたいと思っていた時に、撮影でご一緒したスタッフさんが『登山はいいよ』と教えていただいて。すぐに屋久島登山へ出かけたのですが、その体験が素晴らしくて!
体力や精神力を鍛えることが当初の目的でしたが、その他にも自然に触れることや、達成感だったり……。一言ではとても言い尽くせないのですが、一番の魅力は“ゆっくりと整っていく感覚”なのかもしれません」

確かに、歩きはじめは街での感覚がまだ身体に残っていて、足取りもどこかせわしない。けれど山道を一歩一歩進んでいくうちに、呼吸が深まり、心の中に余白が生まれる。風の音や土の匂い、日常気づかない小さな自然の気配が、少しずつ心に染み込んでくる。
誰に急かされることもなく、自分のペースで歩くことに集中し、時折休んで美しい景色を眺める。自分と向き合い、自然と語らいながら、少しずつ整えられる貴重な時間だ。
「小さなミルと折りたたみ式のドリッパーを持参して、大自然の中で大好きなコーヒーを淹れる時間も、山での楽しみのひとつ。コーヒーを淹れるその工程の間は一点集中。目の前にあるコーヒーのことだけしか頭にない“無心”になれる貴重な瞬間である気がしています。日常生活でもコーヒーをドリップしている時間は私にとって大切な時間ですが、大自然の中では特別感が増す気がします」

2025.05.03(土)
文=天野真由美
写真=木本日菜乃
スタイリング=梶 雄太
ヘアメイク=董冰