自然豊かな蓼科の地に佇む美食の館

 豊かな自然と静寂に包まれた蓼科の旧宮家別邸跡地に、2024年3月、オーベルジュ型ホテル「HÔTEL de L'ALPAGE(ホテル ドゥ ラルパージュ)」が誕生した。

 「L'ALPAGE(ラルパージュ)」とは、フランスのアルプス地方の方言で“夏の高原の牧草地”という意味。涼しく広々とした牧草地で毎夏のんびりと過ごすアルプスの牧歌的なイメージと重ね合わせ、自然豊かな蓼科高原に佇む「L'ALPAGE」を訪れるゲストにも、ゆったりと過ごしてほしいというオーナーの想いが込められている。

 レストランのコンセプトは、“毎日食べられるご馳走”。

 フランスの美食の伝統を踏まえたメニューを監修するのは、銀座「ブション・ドール~Chez AZUMA~」のオーナーシェフ東敬司氏だ。かつてフランス各地の星付きレストランで研鑽を積み、帰国後は有名店の料理長を歴任。そんな東シェフの技が冴える、地元の食材を活かしたオーソドックスで食べ飽きないフランス料理が堪能できる。

 また、セラーにはフランスから直接輸入し、安定したコンディションを保つ2,000本ものワインが。シャンパーニュ騎士団から“騎士(シュヴァリエ)”に叙任された、レストラン支配人兼ソムリエが料理と好みに合わせたワインを提案してくれる。

 さらに今夏から、ランチ&カフェ営業と、ビジターゲスト向けのディナー営業もスタートしたのでぜひ覚えておきたい(要予約)。

 フランス産を中心に、アルコール&ドリンク各種を取り揃えたバー「ル・レーヴ」は、食後のシガーをお酒とともに堪能できるシガールームと、ヨーロッパ文明の厚みを感じられるような画集や写真集を取り揃えたライブラリーを併設。アペリティフや食後の一杯はもちろんのこと、さまざまなシーンや時間に寄り添った寛ぎの場所といえる。

フランスの邸宅にいるような美空間

「L’ALPAGE(ラルパージュ)」は、館内を散策するだけでうっとりするような時間が過ごせることも特徴のひとつだ。高い天井、しっかりとした壁、大きな縦長の窓からあふれる光、優しく暖かい色彩、壁に掛けられた大小の絵画など。細部にまでこだわりがみえ、まるでフランスの邸宅のようでもあり、ギャラリーのようでもある。

 居住性に優れたエレガントな客室は、3タイプ12室。

 フランスを代表するソファブランド「Duvivier(デュヴィヴィエ)」のソファや、スウェーデンが誇る高品質ベッド「DUXIANA(デュクシアーナ)」のマットレスを採用し、居心地のよさにこだわった設えだ。

 タイプによって異なる造りの客室は、縦長窓や屋根窓、高い天井高などそれぞれに特徴を持っている。そして部屋の窓からは蓼科の雄大な自然が一望でき、ゆるりとした時間が流れていく。

 非日常的でありながら、「L'ALPAGE(ラルパージュ)」が提案するのは“上質で快適な日常”だ。家族や大切な人とリラックスした休日を過ごし、そしてまた“帰りたくなる場所”を提供したい。そんな「L'ALPAGE」で、ぜひヘブンリーな大人時間を。

HÔTEL de L’ALPAGE(ホテル ドゥ ラルパージュ)

所在地 長野県茅野市北山4035-1820
電話番号 0266-67-2001(火・水曜休館)
https://hotelalpage.com/

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2024.07.09(火)
文=立花奈緒(ブレーンシップ)