●作品のために、自分を捧げられる役者になりたい

――有無を言わさぬほど可愛い律子ですが、「げんじぶ」における可愛らしさとは違う役作りだったのでしょうか?

 「げんじぶ」での可愛いとは違い、律子は女性としての可愛らしさなので、そこの部分は初めて考えました。役が決まって、仕草や歩き方など、女性をよく見るようになり、動画もいっぱい見ましたし、周りの女性スタッフさんに、「こういうとき、どうします?」と、たくさん聞きました。昔から「声が特徴的だ」と言われることが多かったのですが、今回は女性らしい声なので、そこがいちばん大変でしたね。地声がちょっと高いので、そこはちょっと生かせたと思いますが、やっぱり大変でした。

――そのほか、律子のキャラは、どのようにしてできていったのでしょうか?

 衣装合わせの日にプラスして、メイク合わせの日があり、「可愛い」を基準にウィッグやカラコンを選んでいきました。ストレートロングのウイッグがどんどんフィットしてくる感覚があって、最後にはあれを被ることで、律子になれるスイッチになりました。だから、あのウイッグを「律子本体」と呼んでいました(笑)。今、いろんな方から「めちゃくちゃ可愛い」と言われて嬉しいです。

――自身のキャリアにとって、「シークレット同盟」はどのような作品になったといえますか?

 まず言えることは、僕の俳優人生における一つの分岐点になった、転機になった作品だと思います。初の連ドラのメインキャストですし、女装や特殊メイク、アクションとか、いろいろな初めての経験をさせてもらいました。だから、この作品で経験できたことが、今後の役者人生の中で、糧になっていくような気がします。

 共演者の松井愛莉さんと長妻怜央さんにもいろいろ学ばせていただいたことで、もっと肝の据わった役者になっていきたいと思いました。クランクインのときよりも、かなり成長できたんじゃないかと思っています。

――役者として、「げんじぶ」メンバーとしての将来の希望や展望は?

 役者としては、最初に女装をやっているので、今後もいろいろな役をやって、作品を見るたびに印象が変わるような役者になりたいです。もちろん、作品のために、自分を捧げられる役者になりたいです。

 「げんじぶ」としての希望は、「7人で東京ドーム公演をやりたい」という野望を持ちつつ、常に誰かがテレビに出ていて、日本全国のみなさんにとって、身近で親しみのある存在になりたいです。

長野凌大(ながの・りょうた)

2003年7月16日生まれ。静岡県出身。EBiDAN加入後、7人組ダンスヴォーカルグループ「原因は自分にある。」のメンバーとして活動中。「空人凌大のラジオの原因。」(ラジオ日本・毎週日曜23:00~23:30)が放送中。

「シークレット同盟」

毎週木曜24:59~(読売テレビ)にて放送中。
https://www.ytv.co.jp/secret/#intro
©「シークレット同盟」製作委員会

<衣装>

シャツ 36,300円/SOL、パンツ 40.700円/SOL、スニーカー 41,800円/STEALTH STELL’ A(JOYEUX 03-4361-4464)
レイヤードパンツ 11,550円/AIVER(Sian PR 03-6662-5525)

Column

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2024.05.24(金)
文=くれい響
撮影=細田 忠
ヘアメイク=小原梨奈 OHARA RINA
スタイリスト=竹上奈実