テヌータ・ペラーノ ヴィンテージ2020 5,200円。

 まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 こんな時期こそ、心の中で涼しい風を感じるような、癒しの旅先を夢見る方も多いのではないでしょうか。そんな時、イタリアのトスカーナ地方の穏やかな風景や深い歴史に思いを馳せてみるのはいかがでしょう。

 トスカーナは、絵画のように広がる美しい丘陵、古代から続く歴史的建造物、そして豊かな食文化が、この地域を訪れる全ての人々を魅了してやみません。まるで時間が止まったかのような特別な体験を提供してくれる場所です。

 この記事では、トスカーナの美しい風景、歴史、伝統料理、そして名門ワイナリーに触れながら、トスカーナの魅力をたっぷりとご紹介いたします。

イタリア トスカーナ州。

 トスカーナはイタリア中部に位置し、地中海性気候に恵まれた地域です。冬は温暖で湿度も比較的高く、夏は乾燥していて日中は暑いですが、内陸の丘陵地帯では朝晩の気温が下がるため、過ごしやすく感じられます。この穏やかな気候は、葡萄やオリーブ、その他の農作物の栽培に最適です。特にトスカーナは、ワインの名産地として世界的に有名です。

美しいトスカーナの丘陵風景。
サンジミニャーノの歴史的な街並み。
トスカーナ沿岸部から見える、美しいティレニア海。
黄金に輝くブドウ畑。

 ここでトスカーナの歴史について少し触れていきたいと思います。

 トスカーナの歴史は、紀元前8世紀頃にさかのぼります。当時、エトルリア人がこの地に住み着き、強力な都市国家を築きました。エトルリア人の文化は非常に発達しており、後のローマ帝国に多大な影響を与えました。トスカーナ各地に残るエトルリアの遺跡は、今もその時代の栄華を物語っています。

 その後、トスカーナはローマ帝国の支配下に入り、帝国の重要な一部として発展を続けましたが、ローマの衰退とともにこの地域も混乱の時代を迎えます。しかし、中世には独立した都市国家として再び力を取り戻し、特にフィレンツェは政治、文化、金融の中心地として大いに栄えました。

美しいフィレンツェの街並み。
美しいフィレンツェの街並み。

 15世紀から16世紀にかけて、フィレンツェはルネサンスの揺籃として世界的に知られるようになりました。メディチ家という強力な家系がフィレンツェを支配し、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ボッティチェリなど、数々の天才を支援してその才能を開花させました。フィレンツェの街中には、彼らの作品やルネサンス期の建築物が数多く残っており、訪れる人々にその時代の雰囲気を伝え続けています。

 19世紀には、トスカーナはイタリア統一運動の一環として統一イタリア王国の一部となりました。現在でも、フィレンツェやシエナなどの都市は、当時の文化的、歴史的な遺産を今に伝える重要な観光地となっています。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。
ウフィツィ美術館。

 トスカーナのもう一つの魅力は、素朴でありながらも深い味わいのある料理です。この地域の料理は、地元で採れる新鮮な食材を生かしたもので、長い伝統を持っています。特にトスカーナの料理は、自然の風味を大切にし、シンプルな調理法で素材本来の味を引き出すことに重点を置いています。

 トスカーナを代表する料理として知られるのが「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」です。これは、厚切りのTボーンステーキを炭火で焼き上げたもので、シンプルな塩と胡椒、オリーブオイルで味付けされます。トスカーナのワインと一緒に楽しむと、至福の時間が過ごせることでしょう。

トスカーナを代表する料理「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ」。

 また、「リボリータ」というパンと野菜を煮込んだスープも、トスカーナの家庭料理として広く親しまれています。この料理は、地元の農民が余ったパンを活用して作ったもので、トスカーナの豊かな農作物を象徴する一品です。

伝統的なトスカーナ料理の一つ、「リボリータ」。

 トスカーナといえばワインの名産地としても世界中で知られています。特にキアンティ・クラッシコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノといった、世界的に評価の高い赤ワインが生産されています。トスカーナのワインは、豊かな風土と伝統的な製法が融合して生まれるもので、奥深い味わいと香りが特徴です。

 この地域で特に注目すべきワイナリーの一つが、700年以上の歴史を誇る名門フレスコバルディ家です。フィレンツェを拠点に活動するフレスコバルディ家は、14世紀からトスカーナでワインを生産してきました。また、ワイン造りだけではなく、トスカーナに経済的・文化的にも非常に大きな影響を与えてきました。サンタ・トリニタ橋やサント・スピリト大聖堂の建設行ったのもフレスコバルディ家です。

 トスカーナの北から南まで合計9つのエステートを所有し、トスカーナの多様性を表現するために日々ワイン造りを行っています。「イタリアワインの王」とも呼ばれ、現在30代目当主を務めるランベルト・フレスコバルディ氏は、持ち前の専門知識を活かし、各エステートのワインの独自性を更に高めるべく、家族一丸となってワイン造りに励んでいます。

第29世代と第30世代のフレスコバルディ家。

 フレスコバルディ家がトスカーナに所有する9つのエステートの中から、「伝統と革新が融合するワイン」を造り続けている、テヌータ・ペラーノ・エステートについてご紹介します。

 トスカーナのキアンティ・クラッシコ地域に位置するこのエステートでは、丘陵地帯に広がるブドウ畑で育てられたブドウを使用し、キアンティ・クラッシコの特徴を最大限に引き出したワインが生産されています。標高400~650メートルという特異な立地条件が、このワインに力強い味わいとバランスの取れた酸味を与えています。

テヌータ・ペラーノ・エステートのセラー。
ブドウの成長に重要な熱と日照を集める、自然が形作る“円形劇場型”の畑。
エステートを代表するワイン、「テヌータ・ペラーノ」。

 特にこの「テヌータ・ペラーノ」というワインは、ガイオーレ・イン・キャンティの丘陵にある、標高500~550メートルに位置するブドウ畑から生まれます。南西向きで、円形競技場(すり鉢状)の形をした畑は、日当たりが良く、自然に太陽の熱と光が集まる作りとなっています。標高、日当たりの良さ、形状、傾斜という、この土地の様々な恵まれた要素が一つとなり、鮮やかなスミレ色で濃厚な果実香、洗練されたエレガンスを感じる見事なストラクチャーを備えたタンニンを持つ、ここにしかない素晴らしい品質のワインを生み出しています。

 また、このワインはトスカーナ料理との相性が抜群で、特にビステッカ・アッラ・フィオレンティーナと一緒に楽しむと、その真価を発揮します。

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナとテヌータ・ペラーノ。

 トスカーナの美しい風景、深い歴史、そして豊かな食文化は、どんな時でも心を惹きつける魅力を持っています。皆様の次なる旅行先に、トスカーナはいかがでしょうか?

 日常の喧騒から離れた特別なひとときをお楽しみいただけること間違いなしです。

●日欧商事株式会社

https://www.jetlc.co.jp/

●高品質なイタリア食材とワインのオンラインショップ “ITALIAKARA”

https://italiakara.myshopify.com/

概要

応募期間 2024年9月27日(金)~2024年10月27日(日)23:59
賞品 テヌータ・ペラーノ ヴィンテージ:2020(750mL 5,200円)
当選人数 4名様
応募方法 下のボタンより応募フォームにお進みいただき、必要事項をご記入の上、ご応募ください。
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注意事項

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