◆北上展勝地さくらまつり

 「展勝地」という名前は、陣ヶ丘からの眺めが素晴らしさから展望のきいた名勝・景勝の地という意味で名づけられた。

 北上川の河畔にある北上展勝地は、東北有数の桜の名所。広大な敷地内には150種約1万本の桜が植えられており、川沿いに立ち並ぶ樹齢90年以上のソメイヨシノが満開になると、華やかな桜のトンネルができる。

 北上川沿いを2キロに渡って見事な桜並木が続く、「日本さくら名所100選」や「みちのく三大桜名所」に選ばれているスポット。

 毎年春にはさくらまつりが行われ、川の両岸に架かる鯉のぼりや夜桜のライトアップなどが、訪れる人々を魅了する。

開催期間:2024年4月4日(木)~4月29日(月)

北上展勝地さくらまつり(きたかみてんしょうちさくらまつり)

所在地 岩手県北上市立花
https://iwatetabi.jp/events/8399/

◆五郎沼の桜

 平泉・藤原氏初代清衡の孫、樋爪太郎俊衡が建立した樋爪館跡の南にある五郎沼。

 沼のほとりに植えられた桜が水面に映る様子は、辺り一面をピンク色に染め上げ、訪れた人を魅了する。

 7月には駐車場隣の蓮池で、中尊寺で泰衡の首桶から見つかった種を復活させた古代蓮(中尊寺ハス)が美しい花を咲かせる。

 沼を一周する約1キロの散策コースでは、五郎沼経塚跡や指定文化財の箱清水石卒都婆群などを巡ることもできる。

五郎沼の桜(ごろうぬまのさくら)

所在地 岩手県紫波郡紫波町南日詰字箱清水
https://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=1526

2024.04.21(日)
文=桐生奈奈子