名物をしみじみ味わって、のんびりと街歩きしたい台湾は、少し見ぬ間に懐かしさはそのままに、ヘルシーに進化していました。「CREA」2024年春号の「行かなくちゃ、台湾」特集。その一部を抜粋し、掲載します。
CREA 2024年春号
行かなくちゃ、台湾
特別定価980円
朝も昼も夜も。楽しいときも疲れたときも。台湾の人々の生活の傍らには、いつも豆花があります。
どんなにお腹がいっぱいでも、つるんと食べられてしまうから、地元の人に交ざって、目指すは一日一豆花。
大きな木の下に出没する、夜の豆花屋さん
【公館】泰順街大樹下甜品攤(タイシュンジェダーシューシャーティェンピンタン)
![汁豆花 35元。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/7/-/img_876407f1260ffd2b04365c2282b5554f165908.jpg)
父から受け継いだ味を守るのは、2代目となる若い夫妻。
おすすめの汁豆花(35元)は、ぷにゅんとなめらかな食感に、豆を焦がしたような香ばしい風味が特徴で、ショウガの効いた小豆のスープが、じんわり体を温める。
頼めば5元で追加トッピングできる、ごま団子(芝蔴湯圓)も絶品。かつては台湾中で見られた古きよき台湾の夜の光景を、目に焼きつけたい。
![夕方になると、大きな木の下にどこからともなく現れる荷車。小雨がぱらつく中、住宅街にポツンと佇む静かな屋台には、バイクや自転車で次々に人が集まり、あっという間に行列が……。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/b/-/img_9b3cb4c443f8dc654850a64aabfd2cfa505299.jpg)
泰順街大樹下甜品攤
所在地 住台北市大安區泰順街11號
営業時間 15:30~22:30
大豆の濃厚な味わいを口いっぱいに感じる贅沢
【新生】雹仔豆花 新生(バオザイドウファー シンシェン)
![3種のトッピング付き 70元。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/7/-/img_571545408c16e6361b975236f7d13413255357.jpg)
口に入れた瞬間、豆の風味がいっぱいに広がるのは、濃厚な豆乳をにがりを使って固めているから。
木桶で蒸したきめ細かな豆花、どろっと溶けるまで煮たピーナッツの食感が、食す人を懐かしき台湾へ誘う。
パートタイムで働く近所のお年寄りの、明るく気取らない接客も心地よい。
![レトロな内装に映える磨石子の青いカウンターは、南投から職人を呼び寄せつくったもの。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/0/-/img_40cddef66f95ca287b65646afc3b374e487316.jpg)
雹仔豆花 新生
所在地 住台北市中正區臨沂街27巷9-4號
電話番号 0900-771-131
営業時間 11:30~21:00
Instagram @baozaibeancurd
2024.03.07(木)
写真=衛藤キヨコ
コーディネート=青木由香
CREA 2024年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。