この記事の連載

 受験に落ちたときや、告白して振られたとき、会社で大失敗をしたときに、親や友達や同僚から、「大丈夫、また次があるよ!」と言われて、「いや、今は考えられないって……」と思ったことありませんか?

 それと同じで、本人たちの気持ちが次に向けて切り替わったタイミングで伝えれば、こちらの応援している気持ちが真っ直ぐ本人に届くはずです。

単独ライブの打ち上げで起こった出来事

 偉そうに書いていますが、私も何度もタイミングを間違えて、芸人さんに怒られてきました。

 たとえば、ある芸人さんの単独ライブの打ち上げで、いつもスタッフとやっているように反省点を沢山言って、「次回はもっとこうしたほうが……」などと話していたら、芸人さんから、「そんな反省点ばかり言われたら、失敗だったって言われるようなものだよ!」と叱られたことがありました。これなんて、わかりやすいタイミングのミスですよね。

 落ち込んでいるときは一緒に落ち込んで、怒っているときは一緒に怒って、嬉しいときは一緒に喜ぶ。自分に置き換えてやってみると、自然に相手を喜ばせることができるし、応援している気持ちが伝わると思います。仕事で落ち込んでいる人を励ましたいときは、是非タイミングも意識してみてください。

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次の話を読むお笑いライブ制作K-PRO代表がウエストランドにもおすすめしたい意地悪なクレームに打ち勝つ方法

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2023.12.24(日)
著者=児島気奈