で、これからも映画を作っていくんだったら、脚本と監督をやるだけじゃなくて、そういった形でもやっていかなきゃいけないなって思いもあって。それをずっと考えていたのは、妻なんです。べつに朝ドラをやるから会社にしたんじゃないです。

「仕事の依頼はTAMAKANのほうへ」ってX(旧Twitter)に書いたら、日刊スポーツのお世話になっている記者の方が記事にしてくださって。びっくりしましたけど(笑)。まわりの友達から、僕が頼み込んで記事にしてもらったように思われて「お前、どんだけ目立ちたいの?」的なことを言われました(笑)。

――では、社長である奥さんがいろいろしっかりと。

足立 超ブラック会社ですよ。社長である妻からのパワハラはひどいし、給料は当初聞いていたものよりかなり安くなったし(笑)。夢にまで見た念願の正社員なのに「これかよ!」って。

 

――給与形態もそれまでとは全然違うと。

足立 それまでのギャラは、僕が上京してからずっと使っている口座に振り込まれていて。そこから妻の口座に全額移動って感じだったんですけど、いまは会社の口座に入れてもらってます。

 でも、妻のカードを持たせてもらっているので、自由にはおろせるんです。ただ、いくらおろしていくら使ってるかが筒抜けだから、ちょっと使い込みの度が過ぎると怒り狂われる。いまは会社名義のカードを持たせてもらってないんですよね。だから、ギャラが入ってもどうなってるのかわからない。

――それだけお金にしっかりした社長ってことですよね。

足立 そうでもないですよ。安愚楽牧場ってあったじゃないですか。和牛のオーナーを募ってお金を集めて経営破綻した事件。2011年かな。それに引っ掛かってますから、うちの社長。

――大損を。

足立 長女が生まれて出産祝いとかもらったのもあって、「30万ぐらい突っ込んでいい?」と聞かれたんです。当時、僕はまったく仕事がなかったのでなにか言える立場じゃないので「いいんじゃない」と答えたら大事になって。

2023.12.16(土)
文=平田裕介