2023年10月15日(日)2:55に、月は新月となります。

 約29.5日かけて天の12星座をゆっくりと巡る月は、天秤座に入座しています。

 この時期に、どんな風に過ごすのがよいか、西洋占星術研究家の岡本翔子先生がアドバイスしてくれます。

基本的な欲求を刺激し、助けてくれる

 天秤座の象徴、正義の女神が持つ剣と天秤ばかりは、司法や裁判の公平さを表すものとして知られています。

 正義や公平さが失われそうになったとき、道を正すべく颯爽と現れるのがホワイトナイト(白馬の騎士)です。

 秋は空がどこまでも澄み渡り、スポーツや芸術、社交などに心が向かう季節です。

 天秤座の新月の日は、物事の中庸を見極める目やバランス感覚がもたらされます。

 感情よりも理性を働かせて、周りの人や物を平等に、そして公平に扱う力を授けてくれます。

 またこの新月は「人とつながりたい」という人間の基本的な欲求を刺激します。

 誰かと親密になりたいと思うとき、この新月は他人の興味をこちらに向ける魅力的な方法を示し、あなたの手助けをしてくれます。

 また天秤座の新月には、「結婚」にまつわるあらゆる問題に効果があります。この新月に対し水星が合(0度)、冥王星がスクエア(90度)となります。

 日本では見られませんが、新月の特殊な形、日食となるのも特徴。権威のある人と争わなくても済む方法を考えてみたい一日です。

  この日は、白馬の騎士の力を借りて、公平かつ魅力的な人間になれるよう、天秤座の新月に願いをかけてみましょう。

〈『MOONBOOK 2023』(MdN)より〉

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岡本翔子 (おかもと しょうこ)

占星術家。ロンドンにある英国占星術協会で心理学をベースにした占星術を学ぶ。CREAでは創刊号から星占いを担当。月に関する著作・翻訳も多く、月の満ち欠けを記した手帳『MOONBOOK』は、17年続くロングセラーに。モロッコへの造詣が深く、砂漠で月や星を眺めるのがライフワーク。月と美容、ボディケア、料理などを絡めた記事も好評を博している。

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