暑い夏が過ぎ、秋風が心地いい季節。旅をしたい気持ちが高まってきました。
紅葉や秋祭り、収穫のよろこびなど、日本にはたくさんの美しい秋の絶景・風物詩があります。自粛中に、そんな日本の魅力に気付いた人も多いかもしれません。
「いつか」ではなく、今度の旅行の参考に。私たちを待っている秋ならではの豊かな景色をお楽しみください!
◆美濃和紙あかりアート展
「美濃和紙あかりアート展」は、重要伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」で開催される、「美濃和紙」のアート作品展。江戸情緒あふれる町並みが夕闇に包まれる頃、道沿いにずらりと並ぶアート作品がまばゆい光で町を照らす。
美濃和紙は、美濃市で1,300年以上の伝統を誇る手漉き和紙で、「日本三代和紙」のひとつであり、国指定の伝統工芸品。やわらかな風合いを持つ丈夫な美しい和紙で、雑貨から世界の文化財修復まで、さまざまなものに活用されている。
展覧会で飾られる作品は一般公募となっており、一般・小中学生の2部門に分け、全国から寄せられた作品の中から選ばれたものを町に展示。明かりが灯されたその姿は、美濃和紙のやわらかな質感や美しさを感じさせてくれる。
●例年見ごろの時期、イベントなどの日程
第1部:2023年10月8日(日)~10月21日(土)
第2部:2023年10月22日(日)~11月30日(木)
美濃和紙あかりアート展(みのわしあかりアートてん)
所在地 岐阜県美濃市 うだつの上がる町並み
https://www.kankou-gifu.jp/event/detail_990.html
◆秋の高山祭(八幡祭)
「高山祭」は、高山市で年に2回、春と秋に開催される例大祭の総称。「日本三大美祭」のひとつに数えられ、ユネスコ無形文化遺産に登録された、日本を代表する屋台行事である。
春は日枝神社の「山王祭」、秋には櫻山八幡宮の「八幡祭」が行われ、数百名が伝統的な装束をまとい巡業する祭行列や、飛騨匠の技が結集した豪華絢爛な屋台が見どころ。なかでも10月9日の午後に行われる、4台の屋台が町を巡る「屋台曳き廻し」は、秋の八幡祭でのみ見られる貴重な行事だ。
また、10月9日の夜に行われる「宵祭」では、それぞれ約100個の提灯を灯した屋台が町をゆっくりと巡り、昼間とは異なる風情ある光景を見せる。
開催日:毎年10月9日、10日
秋の高山祭(八幡祭)(あきのたかやままつり はちまんまつり)
所在地 岐阜県高山市桜町178
https://www.kankou-gifu.jp/event/detail_1074.html
2023.10.07(土)
文=佐藤由樹
協力=岐阜の旅ガイド