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●新作映画の見どころは、珍しい学ラン姿と胸キュンシーン

――ちなみに、どんな新しい板垣さんが見られる作品になったと思いますか?

 これまで、あまり学ランを着た役柄を演じたことがなかったので、中学のときの回想で学ランを着ているシーンは、自分でも観ていて新鮮な感じがしました。あとは突然手を引っ張ったりとか、ハグしたりとか、手塚も真綾にキュンとする行為をするので、そういうシーンはファンの方に新鮮に見えるんじゃないかな? と思います。

――役者としての今後の展望や希望、また憧れの先輩を教えてください。

 こういったライトな作品もやりつつ、人間の感情を掘り下げる芝居もできることは役者の醍醐味だし、この仕事いちばんのやりがいだと思っています。今後は、堕落している悪い男……例えばヒモとかやってみたいですね。憧れの先輩は、今も「どうする家康」でご一緒している山田裕貴さん。これまで『奴隷区 僕と23人の奴隷役』「ここは今から倫理です。」と共演させていただいて、役の向き合い方だったり、そこに対しての熱量。あとは現場に対しての熱量だったり、自分にはない部分を持たれている方なので、そこに憧れますし、尊敬しています。

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板垣李光人(いたがき・りひと)

2002年1月28日生まれ。18年「仮面ライダージオウ」で注目され、『約束のネバーランド』(20年)のほか、「青天を衝け」(21年)、「カラフラブル~ジェンダーレス男子に愛されています。~」(21年)、「silent」(22年)などのドラマに出演。『かがみの孤城』(22年)では声優初挑戦したほか、NHK大河ドラマ「どうする家康」に出演予定。

『なのに、千輝くんが甘すぎる。』

2023年3月3日(金)より全国公開

人生初告白に失敗した高校2年生の真綾(畑芽育)を見た、学校一のモテ男子で陸上部のエースの千輝くん(高橋恭平)。なぜか彼が提案した“片想いごっこ”を始めることになった真綾は、自分にだけ甘すぎる千輝くんとの秘密の関係になっていく。だが、そんな関係を真綾に密かに想いを寄せるクラスメイトの手塚(板垣李光人)に知られてしまう。
https://movies.shochiku.co.jp/chigirakun-movie/

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Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2023.03.03(金)
文=くれい響
写真=榎本麻美
ヘアメイク=KATO(TRON)
スタイリスト=伊藤省吾(sitor)