三ヶ日といえば、みかん!

 三ヶ日といえば、三ヶ日みかん! 静岡県はみかんの生産量日本一です!

 生産者のもとから家に届くまでにいくつかの工程がありますが、そのひとつに選果があります。お店で品物を選ぶ際の判断基準となる“等級”、あれを決めるわけです。当たり前になっていて、その作業の大変さ、考えてもみませんでした。

 一昨年11月にオープンしたJAみっかび 柑橘選果場へ、大人の社会科見学に行ってきました。

 高校跡地に建てられた選果場はなんと東京ドームの半分の2万2,000平方メートルと、日本最大級! ここで1日に選果する量は、500トン。8キロ入りの箱に換算して6万2,000箱、それを距離にすると1万3,153メートル! 富士山3個分より高い!

 新しい選果場はAI技術が駆使されています。生産者から運ばれたみかんはケースごとに出荷者や収穫園地などのデータを登録したIDが割り振られ、光センサーで糖度や酸度、傷具合を検査します。いわば、みかんの成績表です。

 AIには過去3年分のみかんのデータを学ばせたそうですが、今は目視も並行して行っています。それにしても、この選果場ができるまでは1日500トンをすべて手作業でこなしていたとは。毎日残業……、想像するだけで頭が下がります。

 見学後、「JAみっかび特産物直売所」でいくつかのみかんを購入し、食べ比べてみました。やはり、糖度12度の秀品は、甘さが違います!

2023.01.28(土)
文・撮影=古関千恵子