アルカリ性洗剤は、お湯に溶けやすい粉末タイプがおすすめです。「キュキュットつけおき粉末」など、ドラッグストアで購入できます。

 さらに中性洗剤を少々加えて、シロッコファンを30分~1時間ほどつけ置きします。あらかじめ取り除ける油汚れやホコリは割り箸でこそげ落としてから洗浄液につけるのがポイントです。

 なぜ中性洗剤をチョイ足しするのでしょう? きよきよさん曰く、「ファンから溶け出た油汚れがバケツやシロッコファンに再付着するのを防ぐためです」。

(3)換気扇周辺の清掃

 シロッコファンをつけ置きしている時間を利用して、シロッコファンの下にたまった油をキッチンペーパーなどですくい取ります。

ゴキブリの温床になることも…

「シロッコファンの下にたまった“油風呂”は、ゴキブリの温床になりやすいところです。毎日料理をするご家庭なら、1~2㎝はたまっていることが多いので、定期的に油を取り除く習慣をつけることをおすすめします」(きよきよさん)

 換気扇の外側やレンジフード周辺も拭き掃除します。100円均一でも手に入るアルカリ性洗剤の入った掃除シートを活用すると手軽です。

 

(4)つけ置きしていたシロッコファンをすすぐ

 30分~1時間ほど経ったら、洗浄液に浸けておいたシロッコファンの汚れを使い古しの歯ブラシなどでこすり落とします。まだ汚れが残っている場合は、もう一度新たに洗浄液をつくり、つけ置きします。

「シロッコファンを洗浄液に浸けておく時間は長い方が効果的ですが、30分~1時間ほど経っても汚れの落ちが悪いようなら、そのままつけておくよりも、洗浄液をつくり直し、もう一度つけ置きした方がよく落ちます」(同前)

 油汚れがとれたシロッコファンは、しっかり乾燥させて、ふたたび換気扇内部にとりつけます。せっかくきれいにしたら、その状態を維持したいところですが、そのコツは?

「シロッコファンの清掃が終わったら、レンジフードに使い捨ての不織布フィルターを貼っておくと、油汚れから換気扇を保護してくれます。フィルターは汚れる前に取り替えるのがコツ。2ヵ月に1回は交換するくらいがよいと思います」と、きよきよさんは言います。

2022.12.19(月)
文=相澤 洋美