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 新米の季節がやってきました。つやつやに炊き上がった白いごはんはなにものにも代えがたい秋のご馳走です。

 日本にはたくさんのお米の品種があって、どれを買うべきか迷ってしまう人も多いかもしれません。全国の田んぼを巡り、お米を知り尽くす5ツ星お米マイスターの澁谷梨絵さんに令和4年のおすすめ銘柄や産地を聞きました。

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楽しくも奥深い、自分にマッチしたお米選びの道

 さあ、新米の季節! 白いごはんに注目が集まりますが、売り場に行ってみると銘柄が多くて、どれを買っていいかわからない……。そんな方も多いかもしれません。そもそも、新米ってどうしておいしいのでしょう。

 「新米は、炊きたての香りがふわ~っと甘く漂います。これが新米の醍醐味ですね。また、今、日本では多種多様なお米が販売されていますから、それぞれの個性も、新米で食べると際立ちます。つまり、自分が好きな味のお米を探すのにいちばん適した時期と言えるのです。

 まずは自分が”もちもち派”なのか、“あっさり派”なのかを知っておきましょう。もちもち派はコシヒカリ系、あっさり派はササニシキと考えると分かりやすいでしょうか。

 もちもち系はごはん自体のおいしさを楽しめるので、お漬物や汁ものと合わせて楽しむといいでしょう。あっさり系はおかずを選ばず、また、食べやすいので朝ごはんにもおすすめです。最近は”ふっくら”炊けるお米も増えています。味のバランスがいいので、ファンが急増しているタイプですね。

 あとはお弁当をつくる人は冷めたときにおいしいかどうかも知っておくといいでしょう」(澁谷さん)

好みのタイプはどれ?

●もちもち系 コシヒカリミルキークイーンだて正夢など
●あっさり系 ササニシキヒノヒカリあきたこまちなど
●ふっくら系 ふっくりんこふさごがねゆめぴりかなど
●冷めてもおいしい 森のくまさん新之助にこまるなど

2022.11.16(水)
文=CREA編集部