「最年長で、中学生メンバーから“おばさん”と…」元NMB48の高野祐衣(28)が振り返る、アイドル時代に直面した“厳しい現実” から続く

 若くして「引退」や「卒業」の選択を迫られる、日本の女性アイドル。神7と呼ばれ、AKB48の人気を不動のものに押し上げたメンバーも、グループ卒業時の平均年齢は24.5歳だった。

 17歳でアイドルの道に進んだ元NMB48の高野祐衣さん(28)は、21歳の時にNMB48を卒業し、27歳で長年所属した芸能事務所を退所。2022年1月に日本酒専門のオンライン酒屋「ゆい酒店」をオープンし、7月16日には東京・西浅草に実店舗も構えた。

 なぜ彼女は芸能界から酒屋という、全く異なる業界へのキャリアチェンジを決めたのだろうか。高野さんが思い描く、自身の将来像とは?(全2回の2回目/1回目から続く)

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元アイドルが日本酒造りに惹かれたきっかけ

――日本酒は以前から好きだったのですか?

高野祐衣さん(以下、高野) 日本酒が、というよりはお酒が好きでした。うちの両親もお酒が好きなので、よく家でも飲んでいて。

――なぜお酒の中でも“日本酒”に惹かれたのでしょう。

高野 タレント時代、『ゆいぽんしゅ!!』という日本酒がテーマの冠番組を持たせていただいたんです。日本各地の酒蔵を回ったり、お酒のイベントを観に行ったり、唎酒師(ききさけし)の資格を取ったりしました。その時、蔵元さんのお話を聞く機会がたくさんあって、日本酒造りの奥深さにとても感動したんですよね。

 日本酒は米・水・麹菌の3つの原料で造られるのですが、造り手によって全く違う味わいになります。そして造り手さんたちは、理想の味を実現するため、我が子のように愛情を注いで日本酒造りに取り組んでいる。

 その姿を見てから、「もっと深く日本酒を知りたい!」と思うようになって。まずは、自分が飲んだ日本酒をノートに記録することにしたんです。

2022.08.01(月)
文=仲 奈々