![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/a/1280wm/img_fa59a0e2b565735bf0b5046d5b809895154341.jpg)
国内屈指のリゾート地、沖縄県石垣島。東京から直行便で約3時間半ながら、空港に降り立った際に感じる暖かい空気や、柔らかく包み込んでくれるような風を浴びると、国内だということを一気に忘れさせてくれます。
ほとんどの人が石垣島に足を運ぶ理由はバカンスでしょう。彩度の高い海、やわらかでゆったりとした島時間……癒しを求めて多くの人を魅了し続けている場所ですが、実は環境問題にも力を入れていることをご存じでしょうか。
島の未来のため、そして現在暮らしている人や動物たちの幸せを願って、熱い想いを胸に抱き、アクションを起こしている人々がいます。
フルーツの恵みを全身で感じられるスムージー
◆KOPPARI
![2021年3月に出来立てのフローズンスムージーが飲めるよう店舗をオープン。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/7/1280wm/img_b7d3028410aef26dac896d8ce0cf0824188526.jpg)
南ぬ島石垣空港から車で20分ほど走ると、ひときわ目立つエメラルドグリーンのお店が目に飛び込んできます。フローズンスムージーのお店「KOPPARI」です。
KOPPARI(こっぱり)とは、石垣島の方言で「氷菓、氷」という意味。
ここでは、島で収穫されたフルーツの冷凍加工販売を行うほか、スムージーを堪能することができます。
![人気№1は石垣島のフルーツが集まった#KOPPARI1号。パイナップル、パッションフルーツ、マンゴー、フルーツパパイヤ、さとうきびと、島を代表するフルーツが贅沢に。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/e/1280wm/img_de4c69903ea86de349b2c01f338f454a307416.jpg)
![宇根さん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/4/1280wm/img_044f077a8b3c52a3c6db873a8f13d07976634.jpg)
店主の宇根さんにKOPPARIを始めたきっかけを伺うことができました。
「事業をスタートさせたきっかけは、傷がついて市場に出られないフルーツをどうにかしたいという想いからでした。そのうちコロナウイルスの影響で観光産業の落ち込みはもちろん、航空便の減便によって出荷ができなくなり、行き場を失った農作物も多く、島の経済は大打撃を受けました。
フルーツはもちろん、島の経済も何とかしたい! と、特殊冷凍ができる機械を導入し、無添加でも鮮度を保ったフルーツを県内外に送り届けることができるようになりました。僕たちの想いがお客様に少しでも伝わっていると嬉しいですね」。
![人気№1をいただきました。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/b/1280wm/img_5b5a046fc260a29a19c556353d78577573563.jpg)
![絞られたサトウキビ。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/9/1280wm/img_d9f71b7521c3d39147040f95cb857808168036.jpg)
「パイナップルのヘタや、サトウキビの搾りかすは通常だとごみになってしまうのですが、私たちは牛の餌にしたり、たい肥化してその畑で作物を作っています。ごみになるものが出ないように、循環させることをものすごく大切にしています。
店で使用しているストローはパイナップルのヘタを再生したもので、今後はフタも脱プラスチックを目指しています。なるべく土に返したいんです」。
![PALETTE Terrace Loungeで味わえるコラボジュース。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/f/1280wm/img_4f11551f1ffc9d6b86933933251ac6a781457.jpg)
店頭のほか、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートのカフェ「PALETTE Terrace Lounge」ではKOPPARIのフローズンフルーツを使った特別コラボのジュースが味わえます。
石垣島の太陽の恵みを受けて育ったフルーツは、ぐんと濃厚で甘みと酸味が絶妙なバランス。暑さでカラカラになった体に染み渡る美味しさです。
KOPPARI
所在地 沖縄県石垣市平得377-1
https://koppari.net/
2022.01.28(金)
文・写真=CREA編集部