やさしい光に包まれるルイスポールセンのPHランプ

 ベッドサイドに置かれているのは、北欧の照明デザインを代表するポール・ヘニングセンのPHランプ。光をテーブルと上方の空間、両方に広げるシェードのデザインが画期的です。

 こちらはヘアライン仕上げの真鍮のベースに琥珀色のシェードという2020年秋冬の限定品。

「自分へのご褒美に買ってしまいました(笑)。無塗装の真鍮素材は経年変化する楽しみもあり、一緒に時を重ねていく感覚です。夏は乳白色のガラスシェードに付け替えて、違った雰囲気を楽しんでみたいです」

 お部屋の中に複数置いた照明の光で気分を変える。これはリモートワークなどで家にいる時間が長いときにもおすすめ、といいます。

「同じ空間でずっと作業していると、気持ちの切り替えがしにくいですよね。私自身、集中力を保つのがちょっと大変で。そんなとき、明かりや香り、あとコーヒーなど、五感を刺激するもので気持ちを上げ、コントロールすることで1日を乗り切ります」

 「明かり」と「香り」。これは新行内さんのインテリアのキーワードでもあります。

 明かりに続き、香りにまつわるアイテムを2品ご紹介します。

2021.05.20(木)
文=前中葉子
撮影=平松市聖