八戸沖合で獲れる最上級のサバ
日本のサバの主漁港として最北端に位置する青森の八戸漁港。そこから数キロ離れた沖合で漁獲される「八戸前沖さば」は、脂の乗りが一般的な真サバに比べるとはるかに高く味も絶品、新鮮なうちに水揚げされたものは後味も良く、凝縮された旨味が口中に広がる。まさにサバの王様といったところだ。
「俵屋」は、この地に店を構えて35年。八戸の郷土料理と寿司をリーズナブルに供し、観光客や地元客で連日賑わう人気店である。今、このお店のメニューとして注目を浴びているのが「船凍さば漬け丼」。この丼は、2013年1月12日から9日間、東京ドームで開催された「全国ご当地どんぶり選手権」において、30万人以上の来場者による投票の結果、並み居る強豪を退けて見事3位に入賞した。果たしてその旨さとはいかに?
落ち着いた木目を基調とした店構え。暖簾をくぐると、サバをモチーフにした帽子を被るご主人、沢上弘さんがやさしい笑顔で迎えてくれた。帽子は馴染みの客から貰ったものだそうだ。好評を博した「船凍さば漬け丼」の生みの親である。
「先ずは食べてみてください」
2013.02.18(月)
photographs:Emiko Fukuda