サマセットのブルートンは、英国南西部の小さな町。2014年、それまでNYやロンドンなどの大都市で展開してきたギャラリー、ハウザー&ワイスが、この地の歴史ある農場のなかにギャラリーを新設したことは、アート業界では大きな話題となりました。
さらに、ギャラリーに併設されたレストランRoth Bar & Grillも「英国で最もクールなギャラリーカフェ」と大好評。ロンドンから名の知れた仕掛け人を連れてくるのではなく、地元のレストラター、地元のシェフを起用、地元の食材をふんだんに使うという手法が成功を呼んだのかもしれません。
さて、このRoth Bar & Grillでは、さまざまな1日お料理教室も開催しており、そのなかに秋にぴったりな「きのこ狩り教室」という一風変わったコースがあったので、体験してきました。
まずは、ホームメイドのビスケットをつまみつつ、コーヒーや紅茶をいただきながら、この日講師を務めるリー・モアトンさんからの説明を聞きます。リーさんは、教材としてあらかじめ用意したさまざまな種類のきのこを実際に手にして、きのこの種類を同定するためのポイントについて解説してくれます。
きのこの傘の裏側が、ひだ状になっているか、またはスポンジ状になっているか、はたまた柄の部分の外観と、切った時にどのような形状になっているかなど、注意するべき点は思いのほか多数。
文・撮影=安田和代(KRess Europe)