グローブ・トロッターとの
コラボレーションで実現
ここ数年、スタイリッシュなショッピングモールのオープンなど、開発が進んでいるのが、北ロンドンのキングズ・クロス地区。その中心であるセント・パンクラス駅は、ヨーロッパ大陸と英国を往き来するユーロスターの発着駅でもあり、ロンドンの陸の玄関口です。
セント・パンクラス駅は、国際駅だけに駅ビルも充実。2階には、レストランSt Pancras by Searcys(セント・パンクラス・バイ・サーシーズ)があり、ガラスフェンスの向こう側にユーロスターのプラットフォームを眺めながら、食事やドリンクを楽しめるシャンパン・バーが併設されています。
St Pancras by Searcysは現在、日本でも人気の英国発祥のトラベルケース・ブランド、グローブ・トロッターとタッグを組んで、今年の夏秋期間限定のスペシャル・アフタヌーンティー「The Art of Travel Afternoon Tea」を提供中。宝石のような小さなケーキやサンドイッチが、トラベルケースに入ってテーブルに届きます。
「トラベル」をテーマに、スイーツはユーロスターのデスティネーションである都市にちなんだものばかり。濃厚チョコレートのフレンチ・オペラ・ガトー、ベルジャン・ホワイトチョコレート・ムース、パッションフルーツの酸味がさわやかなスイス・メレンゲと、ヨーロッパ各地の味が楽しめます。
サンドイッチ類は、英国由来のフィリングが特徴で、バーフォード産のブラウン・エッグを使ったエッグマヨ・バン、スモークサーモンをのせた温かいクランペット、ヨーク産のハムを使ったサンドイッチなど。もちろんアフタヌーンティーの目玉のひとつであるスコーンも、リッチなクロテッドクリームとジャムと一緒に供されます。
このメニューを考案したエグゼクティブシェフのコリン・レイフィールドさんは、かつてレイモン・ブランやブルーノ・ルーベットといった英国のスターシェフの下で働いたり、近年ではザ・ベスト・シェフ・アワードを受賞したりと、華々しい経歴の持ち主ですが、遡るとシェフとしての仕事の始まりは豪華クルーズ船クイーン・エリザベス2号だったとか。トラベルをテーマにしたメニュー作りで、本領を発揮するのも当然かもしれません。
ロンドンにいながら、ヨーロッパ旅行気分を味わえるアフタヌーンティーです。
St Pancras at Searchys
所在地 Grand Terrace, St Pancras International Station, Kings Cross, London N1C 4QL
電話番号 020-7101-0220
https://searcys.co.uk/venues/st-pancras-brasserie/
The Art of Travel Afternoon Tea
期間 開催中~2019年11月30日(土)
料金 26ポンド
安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
●ロンドンでの小さなネタをつづったインスタグラム @gezkaz
●運営する編集プロダクションのウェブサイト http://www.kress-europe.com/
Column
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文・撮影=安田和代(KRess Europe)