NOBUホテルの外観。多くのストリート・アートが溢れるショーディッチ・エリアにあります。

 新しいカフェやバー、ショップが続々オープン、話題にこと欠かない東ロンドンのショーディッチ・エリアに昨年オープンしたNOBUホテル。その1階のロビー・ラウンジが、今年3月、新しくNOBUカフェとしてローンチされました。

ロビー・ラウンジもインテリアにも和のテイストが感じられます。(C)Will Pryce
入り口正面のレセプション・デスク。(C)Will Pryce

 メニューには、Matcha Barのカテゴリーで、抹茶、抹茶ラテ、抹茶フラッペのほかに抹茶のスムージーも。またなによりも気になるのが、毎日12時から午後5時まで提供されるアフタヌーンティーです。

Matcha Barの抹茶フラッペは、氷まですべて抹茶。最後の一滴まで味が変わりません。

 スタンドの下の段に並んだサンドイッチは、自家製スモークサーモンとわさびのアイオリソース、鶏の唐揚げなど、NOBUならではの和洋折衷のフィリングに、ライ麦パン、天然酵母のパン、そして「Shokupan」とメニューに書かれた、トーストされた白パンも。

日本のキントーのコーヒーツールと粗挽き豆で、ハンドドリップで淹れられるスペシャルなコーヒーも。

 上段には、通常アフタヌーンティーにつきもののスコーンはありませんが、こちらも抹茶のシュークリームや抹茶のマカロンをはじめ、6種類のプティガトーがトレーを飾っています。

NOBUのアフタヌーンティーはスタンドでサーブされます。
エグゼクティブ・シェフのロメイン・デヴィックさん。

 プティガトーは、季節のフルーツや素材によって頻繁に入れ替わるとのことですが、「常に和のテイストを30%加えるようにしています」とエグゼクティブ・シェフのロメイン・デヴィックさん。

 わさびがほんのり薫る竹のかたちをしたチョコレートなど、繊細で上品な和を感じさせるスイーツがある一方で、しっかり濃厚なダークチョコレートのタルトといったストレートな洋菓子も。

 その多彩な味わいから、ロメインさん自身がパティスリー畑出身というのも納得です。

エディブルフラワーで飾られたマカロンの中身は、抹茶クリーム。

 アフタヌーンティーというと、夕食を抜くことが前提で量もどっさり、クリームやバターが重く完食は無理、ということが多いですが、NOBUのアフタヌーンティーに関してはその心配もなし。ボリュームのちょうどよさも二重丸です。

左:これがNOBUのShokupanサンド。フィリングは、なんと崩した豆腐。
右:お茶は、もちろん緑茶を選ぶこともできます。
人気の唐揚げサンドの中身は、これ! 下味が強すぎず弱すぎず、絶妙です。

文・撮影=安田和代(KRess Europe)