ホーロー看板や招き猫など
懐かしのインテリアが満載!
中華街の西側の門をくぐると、突如現れる「湯」「コクヨ」「カゴメソース」などの昭和レトロな看板群。
タイムスリップのみならず、地理的にもスリップしたかのようなこのお店、イチバンズは、「ジャパニーズ・インスパイアド・ダイニング」をコンセプトにした、普通の和食店とは一味違うレストランなのです。
最初のサプライズは、なんといっても、東京のデザイン・スタジオSTUDIO GLITTの手によるこだわり満載のインテリア。店内の装飾は、すべて日本から持ってきたリサイクル品を使用しているだけに、作り物ではないレトロ感が漂います。
1階には、外看板にも使用されている古い看板をコラージュした壁や、縁日で見かけるさまざまなキャラクターのお面をかたどった天井、2階に上がれば、大漁旗をコラージュしたパネルを背にしたお座敷、20年前にはどこの会社の経理部でも使っていたような事務用判子のディスプレー、薬局の顔サトちゃんやウルトラマンの人形など、日本人にしか真価がわからないのでは? と思うような品々がちりばめられているのです。
文・撮影=安田和代(KRess Europe)