メニューには日本では出合えない
ラグジュアリーな屋台風和フードが満載

和牛を使用したハンバーガー、THE ICHIBAN。(C)ICHIBUNS

 ロンドンのど真ん中に、こんな「本格的な」昭和レトロ・レストランを立ち上げたのは、世界的な高級和食チェーンNOBUの海外進出の仕掛け人でもあるロビン・リーさん。

 過去3年間にわたり、イチバンズのコンセプトを築き上げてきたのだそうですが、そのなかには、世界一完璧なハンバーガーを創造することという課題も含まれていたとか。

各種カクテルも、プラスチックのカップで出てきます。

 どの部位を使用しているかは企業秘密、というオーストラリア産和牛と英国産牧草牛をブレンドしたハンバーグを、酒麹を使って焼き上げたバンズに挟んだハンバーガーは3種類。

 なかでも「HOKKAIDO」と名づけられたハンバーガーの中身は、90グラムのハンバーグを2枚、赤たまねぎのスライス、シイタケのソテー、ブルーチーズ・フォンデュに白トリュフ・オイルという豪華版です。

和牛とニンジンやネギ、焼肉ソースの巻き寿司。(C)ICHIBUNS

 メニューには、ほかにも日本ではあまりお目にかかれないシイタケの出汁がきいたベジアリアンでもOKのラーメンや、ズワイガニの春巻きなど、興味深いお料理が並んでいます。巻き寿司は、ロンドンで活躍する寿司職人、遠藤和年さんの監修。

 お料理はすべて、屋台で出されるような使い捨ての紙の器などで提供されるのも特徴で、まるでラグジュアリーなファスト・フードといった趣です。

シイタケ出汁のスープに和牛がトッピングされたWagyu Beefラーメン。(C)ICHIBUNS (Photograph by Jodi Hinds)

 ドリンクも、オリジナル・カクテル各種のほか、「KIKUSUI FUNAGUCHI」や「OZEKI IKEZO YUZU」「HITACHINO NEST WHITE ALE」など、いまや英国でも大ブームとなった日本の味を追求するロンドナーの心を、がっちり捉えるラインナップ。

 日本にはない自由な発想から生まれた「ジャパニーズ・インスパイアド」フード、これもまたロンドンならではの味、といえそうです。

ICHIBUNS
所在地 22 Wardour Street, London W1D 6QQ
http://www.ichibuns.co.uk/

安田和代(KRess Europe)
日本で編集プロダクション勤務の後、1995年からロンドン在住のライター編集者。日本の雑誌やウェブサイトを中心に、編集・執筆・翻訳・コーディネートに携わる。
ロンドンでの小さなネタをつづったフェイスブック www.facebook.com/kresseuropelimited
運営する編集プロダクションのウェブサイト www.kress-europe.com

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文・撮影=安田和代(KRess Europe)