牛たちが綺麗にドレスアップ!
右:「美人コンテスト」に出場する牛たちが並んでいます。
こんなに綺麗で臭いのない牛は見たことがない! と思っていたら、農夫さんが体もお尻も綺麗に水とブラシで洗い流してあげていました。今日は牛さんたちの晴れ舞台、大事に扱われています。
雄の仔牛のなかでも、選びぬかれたわずかな牛たちは、種牛として繁殖のために飼育されます。数が少ないので放牧中に滅多に出会うことはありませんが、顔には飾りがつけられているのですぐ分かります。
右:子供たちのために、ヤギやウサギ、馬と触れ合える動物コーナーも設置されています。
レンクでは2週間にわたり、年に1度の「アルプカルチャーフェスティバル」が開催され、秋のイベントとして小さな村が盛り上がります。その期間はアコーディオンやアルプホルンのスイスミュージックの演奏、切り絵や牛の花飾りを作る体験、チーズやワインの試飲・試食などが行われます。
物価が高いことで有名なスイス。でも実は、レストランなどで飲むビールやワインは、なんと水より安く、水道水をオーダーするのでもお金がかかることが多いのです。
先ほどとは違う農家のパレード。個人的にはこの花飾りが華やかで気に入りました。
右:ドアップ&カメラ目線!
愛くるしい表情に興奮してしまい、シャッターを夢中できりました!
秋のスイスは、このような牧くだりやチーズやワイン祭り、栗やかぼちゃ祭りなど、楽しいイベントが盛りだくさんです! 来年はどこの牧くだりに行こうか、今から楽しみです。
西村志津(にしむらしづ)
山に魅せられ、日本山岳ガイド協会認定の登山ガイドとなる。2012年の結婚を機にスイスへ移住。コーディネーターやハイキング・スキーガイドとしてスイスと日本の架け橋になる活動に努める。一方で心と身体の健康を伝えるべくヨガインストラクターとしての一面も持つ。現在、子育てにも奮闘中。共訳書に『マッターホルン最前線』(東京新聞出版局)。
文・撮影=西村志津