年に一度開催される「ながい黒獅子まつり」

毎年5月下旬、白つつじ公園をメイン会場に開催される「ながい黒獅子まつり」。市内の神社十数社が一堂に会する。満開の白つつじと黒獅子のコントラストが美しい。

 白つつじが満開を迎える5月、長井のまちでは大きな祭りが開催される。「ながい黒獅子まつり」だ。地元で“おしっさま”と呼ばれる黒獅子は、古くから長井の守り神として敬われてきた。漆黒の面に飛び出した目玉、顔を覆う真っ白なたてがみと鼻毛。市内の神社にはそれぞれ異なる面持ちの黒獅子が伝えられ、例祭日には警護役に先導された黒獅子が氏子の家を一軒ずつ回ってお祓いをする。年に一度開催される「ながい黒獅子まつり」では、各神社の黒獅子が一堂に会して、まちを練り歩くのだ。

 黒獅子の頭は「蛇頭」と呼ばれ、そこから延びる大幕のなかに大勢の舞手が入り、滑るように舞う。蛇が水面を進む様を模した動きだという。大幕に染め抜かれた絵柄も、しぶきを上げる波頭だ。それは、長井という土地を育んできた清流・置賜野川と結びついている。

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【問い合わせ先】
やまがた長井観光局

電話番号 0238-88-1831

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梅花藻(ばいかも)が咲く市街地の水路に
置賜野川の清流が注ぐ山の港町「長井市」

長井の水道水はすべて朝日連峰の地下水でまかなわれている。それも硬度18~20という良質の軟水だ。市街地には水路を辿る「みずはの小道」(「みずは」とは水の神様のこと)が設けられ、散策しながら水のまち・長井を実感することができる。

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Feature

水と緑と花のまち「山形県長井市」

Photo=Keiji Ishikawa、Nagai City