鬼怒川で益子焼などの「とちぎ民藝」に触れる

益子焼の現代作家が手がける茶器を使って、客室でティータイムが楽しめる。

 2015年11月にグランドオープンした「星野リゾート 界 鬼怒川」は、緑に囲まれたくつろぎの湯宿。その魅力のひとつが「とちぎ民藝」だ。

 栃木県は、日光東照宮建造のため全国から職人たちが集まり、さまざまな工芸が生まれてきた。益子焼、黒羽藍染、鹿沼木工などの「とちぎ民藝」は、いまも作家たちが伝統を受け継ぎ、魅力を発信している。

 この宿は、全室が益子焼や黒羽藍染、大谷石などを採り入れた「とちぎ民藝の間」。益子焼の作家が手がけた器で、ゆっくりくつろぎの時間を過ごすことができる。

さまざまな作風の器から、好きなものをチョイスする“用の美セット”が登場。

 そして2016年9月、“用の美セット”が新登場。多様な作風の益子焼の器から、お好みの器を選んで日本酒と肴が楽しめる。民藝運動の中心となった柳宗悦が提唱した、日用品に美しさを見出す「用の美」に触れられるようなセットだ。

 また、6月に誕生した“用の美ギャラリー”では、界 鬼怒川に携わる作家を中心に作品を展示。日常使いにぴったりの酒器や小皿などもあり、購入もできる。

益子焼の絵付け体験も。とちぎ民藝ワークショップは2016年9月11日(日)~11月30日(水)開催。

 用の美にじっくり触れたら、今度はとちぎ民藝を実際に体験できるワークショップに参加してみては。益子焼の絵付け体験や大谷石のコースターづくり、風呂敷の包み方ワークショップなどで、とちぎ民藝の魅力に触れられる。

 昔ながらの手仕事やモダンな工芸が身近に感じられる滞在になりそうだ。

星野リゾート 界 鬼怒川
所在地 栃木県日光市鬼怒川温泉滝308
電話番号 0570-073-011(界予約センター)
http://kai-kinugawa.jp/

<次のページ> 9月に解禁となる伊勢海老をじっくり堪能

文=榎本市子