ラクダの背に揺られウルル-カタ・ジュタに別れを

左:「この3重の円は大切な場所を示すのよ」と解説するアーティストのサラ・トビーさん。
右:私達が四苦八苦してドットを打つ隣で、どんどん鮮やかな絵が仕上がっていく。

 エアーズロック・リゾートに戻り、タウン・スクエアで開かれている「マルクアート・ドットペインティングショップ」でドットアートに挑戦。

 昔は砂に描いていたというアートのいろんな意味合いを、アボリジニのアーティストの方にまず教えていただき、絵に込めるストーリーを考えながら描いていく。自分でやってみると、このドットや線を均一に描くのが実に難しく、様にならない。アボリジナル・アートは、一見、シンプルな柄の組み合わせに見えて、とても奥が深いと実感。

時折、ウルルとカタ・ジュタを望みながらラクダが黙々と進む。

 最終日、ウルルに別れを告げる朝に、150年以上前の砂漠の探検隊のように、ラクダに乗ってウルルの周りを散策する「ウルル・キャメル・ツアー」に参加する。

どんどん夜が明けていく。赤い大地を照らす朝焼けが美しい。

 出発は日の出前。キャメルファームに行くと、ラクダ達が隊を作って静かに待っている。フタコブラクダなので2人乗り。ラクダが立ち上がると、思ったより背が高いが、鞍がついていて、楽ちん。ゆらゆらとラクダに揺られて進むうちに、日が昇っていく。朝焼けの向こうに見えるウルルとカタ・ジュタを、最後に目に焼き付ける。

空も明るくなるキャメルツアーの終盤。遥か向こうに見えたカタ・ジュタに別れを告げる。

Uluru Camel Tours(ウルル・キャメル・ツアーズ)
URL http://ulurucameltours.com.au/

 ノーザンテリトリーの北の端にあるトップエンドと、世界の中心と呼ばれるウルルがあるレッドセンター。趣のまったく異なる土地を、列車と飛行機を乗り継いで巡った1週間。オーストラリアのスケールの大きさや大地のパワーを実感した旅だった。

【取材協力】
ノーザンテリトリー政府観光局

URL http://www.australiasoutback.jp/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

Column

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2016.04.19(火)
文・撮影=小野アムスデン道子