自由に楽しめるティーファクトリーツアーで紅茶通に

湖の表情は、早朝がいちばん美しい。鏡のようにぴたりと静止した水面は、時の経過を忘れさせる。

 セイロン・ティー・トレイルズでは、ティーファクトリー・ツアーへの参加も自由だ。ここでは、茶葉がいかにして紅茶へと作られていくかを見学することができる。

安定した気候なので、ここでは一年中が茶摘みの季節。

 案内役は、スリランカの紅茶の祖、ジェームス・テイラー氏の子孫であるアンドリュー氏。彼の解説は、紅茶が愛おしくてたまらないという熱い情熱が伝わるもので、こちらまで紅茶好きになろうかという勢いである。最後にテイスティングの真似事をして、小一時間のツアーが終わると、ちょっとした紅茶通になった気分だ。

左:茶摘みレディたちが収穫した茶葉を収集。収穫量にノルマがあるので、きっちり計ります。
右:1袋10キロ。工場ではまず茶葉をしっかり乾燥させる。
左:乾燥した葉をくるりんと丸める機械。生の葉だと砕かれて酸化してしまうので、しっかり乾燥させるのが大事とか。
右:刻みや分別などの作業を経て、4000キロの茶葉から1000キロの紅茶ができる。工場の紅茶はオークションにかけられ、メーカーへ出荷される。

 熱帯の国スリランカとは思えないほど、涼やかな気候のもと、英国の湖水地方のような自然に浸ることのできるロケーション。確かにここはリトルイングランドのよう。だが、周囲を取り囲む緑のほとんどが丸い畝の茶畑のように、コンタクトするスリランカの人たちは、とってもまろやかな人たちだった。

Ceylon Tea Trails
(セイロン・ティー・トレイルズ)


◆ Tientsin Bungalow
所在地 B339 Hatton
電話番号 +94-51-738-8403
客室数 6室

◆ Summerville Bungalow
所在地 Summerville Bungalow, Dickoya
電話番号 +94-51-738-8402
客室数 4室

料金 ラグジュアリールーム556USドル~、マスタースイート836USドル~(最低2泊から、3食、アフタヌーンティー&ドリンク、ランドリー、茶畑・紅茶工場見学ツアー込み)
URL http://www.teatrails.com/
※バンガローは全部で4軒、2015年11月に新しいバンガローがオープン予定

【日本での問い合わせ先】
セレンディピティ倶楽部

電話番号 03-3476-7207

撮影=小野祐次
構成・文=大沢さつき
コーディネート=橋迫恵(セレンディピティ倶楽部)