日本からは味噌、醤油、酒、酢が海を渡る!
ほかも、イートインコーナーや、ワインのテイスティングコーナー、世界各国の食品を展示説明するコーナーなどもありました。ワインのテイスティングや チョコレート菓子の作り方などの講習会や、食品についての生産者からの説明会など、さまざまなイベントも開かれていて、一日中といわず、期間中ずっと楽しめそうでした。
そんな楽しいイベントに、はるばる日本からの参加も。味噌、醤油、酒、酢と、日本食には欠かせない食品の生産者の方々が出品されていました。
右:味噌の試食にも興味津々。
イタリアでも日本食は人気があるものの、実際の認知度はまだまだ低く、和食と言えば「寿司」「天ぷら」くらい。和食レストランもあるのですが、実際日本人が経営しているものは少なく、食材もまた本物が手に入りにくいのが現状です。そこへきて、日本の本物のおいしさを伝えたいと、ここに出展されているみなさんのお話をきいて、とても誇らしく、頼もしく感じました。
私もおいしいものをたくさん試食して、購入して十分に楽しんだイベント。イタリアだけにとどまらず、世界の食文化に出会うことで、その大切さを改めて考える機会にもなりました。そうやって食がつないでいく文化は、国際交流の中でも、楽しく希望に満ちたものであるように思います。
新しい年も、おいしいものに恵まれますように。そして楽しく希望に満ちた未来へとつながっていきますように。みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。
藤原亮子 (ふじはら りょうこ)
イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、'09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、取材・撮影・執筆活動をしつつ、イタリアの伸びやかな景色をテーマに写真作品も制作中。イタリアでの日々をつづったフェイスブック https://www.facebook.com/chococogogo
文・撮影=藤原亮子