ピカソの幼少期にふれ、海の幸に舌鼓を打つ

メルセ広場で鳩を見つめているようなピカソ像。

 マラガは、ピカソの生まれ故郷で、メルセ広場に面したその生家はきれいに保存されている。1881年に生まれ、実際にこの家に住んだのは1891年までだが、家の前の公園では、ブロンズ像のピカソが、ベンチに座ってスケッチを取ろうとしている。目の前の鳩を見つめているようだ。生家には画家である父の絵もあって、当時の一家の様子が分かる展示がされていた。

 2003年にオープンしたピカソ美術館の方は、青の時代の絵はないが、ピカソをめぐる女性達や私生活がうかがえる作品が多くて興味深い。亡くなった年に家族を描いた『Man, woman & child 』もある。

マラガ・ピカソ美術館
(Museo Picasso Málaga)

 所在地 Palacio de Buenavista, Calle San Agustín, 8, 29015 Málaga
電話番号 +34-952-127-600
URL  http://museopicassomalaga.org/

炭火で新鮮な魚を焼いて出す屋台。

 ピカソも感じたであろうマラガの太陽の輝きと海のきらめき。コスタ・デル・ソル(太陽海岸)の入り口とも言えるマラガには漁村も多く、海水浴客の横では獲れたての魚を焼く屋台やレストランが並ぶ。ペドレガレプラヤの海岸沿いのレストラン、リストランテ・エル・カブラで食べたイワシの炭火焼きは、オリーブの木の炭で焼いたもの。香ばしくて、そのままかぶりついて何匹でも食べられてしまう。

左:輝く太陽の下で海水浴。子供達にも最高の休日のよう。
右:焼きたてのイワシ。あまりのおいしさにおかわりをお願い。

リストランテ・エル・カブラ 
(Restaurante El Cabra)

 所在地 Paseo Marítimo El Pedregal, 17 - (Playa de Pedregalejo), 29017 Málaga,
電話番号 +34-952-291-595

URL http://www.restauranteelcabra.es/

2014.09.30(火)
文・撮影=小野アムスデン道子